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野球 コラム 2023年1月13日

WBCで戦う二刀流は、次世代へ夢を与える“かわカッコイイ”存在になる

野球好きコラム by 山田 結軌
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大谷翔平(打撃練習中、撮影2022年3月)

どんな表情をみせてくれるのだろうか?3月に開催される第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。野球の国・地域別の世界一を決める大会でエンゼルスの大谷翔平投手(28)が表現する喜怒哀楽を今から楽しみにしている。

「優勝だけ目指して頑張りたい」
1月6日の会見では頂点を見据え、何度も「優勝だけ目指して勝つことだけを考えて」と繰り返した。パドレスのダルビッシュ有投手(36)やカブスの鈴木誠也外野手(28)とともに、メジャー経験組として、侍ジャパンの中心的な存在になることは間違いない。

エンゼルスでのレギュラーシーズン中にみせる顔つきとは違うものになるのか、それともそのままか。エンゼルスではこの5シーズンで二刀流としてチームの中心選手になった。果たすべき役割も責任も大きい。それでも、笑顔やおちゃめなしぐさは米国内でチャーミングに映る。一般的に米国内で日本人は比較的、童顔にみえるらしく、大谷はいつまでも“弟キャラ”であり、永遠の野球少年……と捉えられている。特に女性ファンには。

打撃練習中に髪をかきあげる大谷翔平(撮影2022年3月)

そんな、かわいい表情とは真逆もまた、真の姿。打席で投手に向かう視線やマウンド上での雄たけびでみせる表情には迫力があり、闘志がみなぎる。140メートル級のホームランを打ち、160キロを超えるスピードボールに加え、落差激しいスプリットや切れ味鋭いスライダーとツーシーム。そのどの球種も「NASTY=えげつない」と形容される。トップ選手としてのハイパフォーマンスは、子供たちの憧れであり、カッコイイ姿だ。

大谷が併せ持つカッコイイ顏とかわいい顏。そんな“かわカッコイイ”二刀流が、その感情表現をどんな割合でみせてくれるのか。大谷を含めたメジャー組にはリーダー的な役割も求められる。162試合のレギュラーシーズンとは違う短期決戦での緊張感、緊迫感。どんな顏で、そしてどんな振る舞いで一戦必勝の戦いに臨むのか。

2006、09年の連覇の当時、大谷は「野球を学生でやっていて一番楽しい時期」という記憶がある。自身が初参加する今大会で優勝することができれば、また新たな「一番楽しい時期」を書き加えることができるかもしれない。

「日本のトップの選手たちが一つのチームで他の国のトップ選手とやるのを見るだけでワクワクしていたので、今度が自分がその立場になっていいプレーを見せられるように頑張りたい」
現役選手たちばかりではなく、アマチュア選手や少年少女たちが抱く夢に大きな影響を与えてきたWBC。二刀流の存在が、その象徴になる予感がしている。

(文・山田結軌=サンケイスポーツMLB担当)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツには2007年4月入社。阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。

Twitter
@YamadaSANSPO

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