人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

野球 コラム 2022年12月23日

【広島好き】『真赤檄』『カ舞吼!』『℃℃℃』でセ・リーグ3連覇。2000年代のカープのキャッチフレーズを調べてみた

野球好きコラム by 大久保泰伸
  • Line

このキャッチフレーズは2008年に『檄』、2009年は『烈』と漢字一文字の追加はありましたが、ブラウン監督が就任後の4年間、一貫して使われたものでした。この時期は球場に訪れたファンが、この言葉を復唱する場面が多く見られた印象で、もしかしたら球団史上でもっともファンに浸透したキャッチフレーズかもしれません。

この合言葉の下、旧広島市民球場最後のシーズンとなった2008年にはあと1勝を逃しての4位と、低迷期でAクラスにもっとも近づいたシーズンとなりました。しかし、新球場で迎えた2009年は5位に終わり、本来ならばこの年に監督に就任するはずだったと言われていた野村謙二郎監督にバトンを渡しました。

満を持しての監督就任となった野村政権では、『We’re Gonna Win-俺たちは勝つ-』『STRIKIN’BACK-逆襲ー』と、再び英語と日本語表記の従来の形に戻しましたが、2年連続5位。しかし、就任3年目の2012年に『破天荒(GROUND BREAKERS〜前人未到)』と、漢字先行という新たなスタイルの形で4位になると、チームの流れも変わっていきました。

2013年に『劍砥挑来(RALLYING ATTACK!)』と、従来ある言葉の漢字を変えた造語で3位となり、球団初のCS(クライマックスシリーズ)進出を果たすと、翌年も『赤道直下(RED ALL THE WAY 赤く、熱く、真直ぐに。)』で2年連続3位となりました。

2年連続CS進出のチームに黒田博樹の電撃復帰と前田健太の残留で一躍、優勝候補となった2015年は、前年のオフに野村監督が体調面の問題で辞任となり、緒方孝市新監督が就任。『常昇魂(RED RIZING)』と再び造語&日本語で挑みましたが、結果はまさかの4位。

それでもここからある意味、ぶっ飛んだキャッチフレーズ、『真赤檄〜Burn it up〜』『カ舞吼!-Kabuku-』『℃℃℃(ドドドォー!!!)』でリーグ3連覇を達成するわけです。

今季まで監督を務めた佐々岡真司監督も回文『たった今 このAKAの子 舞たった』(2020年)や『ガツガツGUTS!』(2022年)など、面白系?のキャッチフレーズを採用しましたが、チームは4年連続Bクラスと再び低迷期の危機を迎えています。

『がががが が(大文字)むしゃら』でスタートする新井貴浩新監督の運命はいかに…。そしてキャッチフレーズの今後はどうなっていくのか、注目したいと思います。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
野球を応援しよう!

野球の放送・配信ページへ