千賀滉大、「マックス・シャーザーの存在で輝きがさらに増す」とGMがコメント

千賀滉大がメッツと5年7500万ドル（約103億円）で契約したのは既報の通り。現地19日には、本拠地シティ・フィールドで入団会見が行われた。

来春から先発ローテーションの主力選手としての働きが期待されるルーキー右腕は背番号「34」の入ったユニフォーム姿を披露したわけだが、地元紙『ニューヨーク・ポスト』は、この会見の席でビリー・エプラーGMの述べたコメントを通じて、千賀への期待値や決め球の「ゴースト・フォーク（＝おばけフォーク）」について伝えている。

同日付で同紙の電子版に掲載された記事では冒頭で、「ビリー・エプラーGMは月曜にシティ・フィールドでメッツの新右腕コウダイ・センガを紹介した際、自分自身のプロスカウティングの来歴を引き合いに出した」と前置きした。

その上で、エプラーGMが千賀について、「私の先達たちは、常にインパクトの強いツールを持った選手たちについて語っていた。我々はそういう選手を引き寄せようとしている。なぜなら、彼らはここぞという大一番で活躍するから。（センガは）インパクトのあるレベルの投球でそれを包含している」と述べたと伝えた。

続けて、記事では「最もインパクトの強いセンガの投球はゴースト・フォーク」とし、エプラーGMによる「私はそれを見ることに心を躍らせている」とのコメントを紹介しつつ、「愛称の由来の通り、ストライクゾーンの外へと消えるゴースト・フォークは、メジャーでその真価が問われることになる」とした上で、「彼は主に三振を奪う投球としてこれを使っているが、彼はMLBで使用されているタイプの異なるボールに対してアジャストしなければならない」と指摘。

しかし、「センガは何も見識を持たずにメジャーへやって来るわけではない」とした上で、ダルビッシュ有から既に助言を得ているエピソードを紹介し、さらに、ジャスティン・バーランダーやマックス・シャーザーといったメジャー屈指の投手に囲まれることが千賀にとってプラスになるだろうと展望した。

ちなみに、記事によるとエプラーGMは「私には、マックスとコウダイが多くの時間を一緒に過ごすような予感がする。マックスもまた、彼（千賀）がどういう球種をどうやって投げているかに好奇心を抱くだろう」とコメント。

また、「昨年、マックスについて分かったのは、この男は教えるのが好きだということ。彼は面倒を見てくれるんだ。それはコウダイにとっても恩恵となる」と、名投手シャーザーの存在により、千賀の輝きがさらに増すことになるだろうと述べたとのこと。