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後攻のTDKは1回裏、1番・北畠栞人がレフトへの三塁打で出塁。第1試合と同じように「外野手が高いフライを見失う」という昼間の東京ドーム特有の現象が起こった。2番・青木龍成はライトオーバーのタイムリー二塁打を放ち、TDKはわずか3球でHondaの先発左腕・中村伊吹から先制に成功する。
TDKは3回にも、2つの死球で一死1・2塁のチャンスを作る。3番・齋田海斗がセンター前にタイムリー安打を放ち、2点リードを確保した。さらに8回裏、TDKは3番・齋田が左中間に運ぶ二塁打で出塁し、4番・深江大晟がセンター前安打で続いて一死1・3塁のチャンス。5番・三河聖央が左中間にタイムリー二塁打を放ち、3-0とリードを広げる。
「勝負あった」かに思えた9回表、Hondaは粘りを見せる。2番・鈴木薫が無死から左中間を破る三塁打で出塁すると、3番・峯村貴希がレフト前にタイムリー安打。さらに一死から5番・峯本匠はレフトオーバーのタイムリー二塁打を放ち、2-3と1点差に迫った。8回まで無失点と好投していたTDKの右腕・鈴木大貴はここで降板。試合の流れは大きくHondaに傾いていた。
Hondaは6番・平山快が死球を受けて、一死1・2塁。続く7番・辻野勇樹のセンター返しは際どい当たりだったが、ショートの夏井脩吉が打球によく届いて二塁でアウト。ただし、一塁への転送はセーフで、ダブルプレーはならず二死ながら走者2名が残る状況と思われた。
しかし、ここで二塁走者の代走・中村将己が三塁を蹴り、思い切って本塁を突く。これが一塁からの転送によりタッチアウトとなり、Hondaは同点の走者を迎え入れられずに試合終了。TDKが3-2で逃げ切り、2回戦進出を決めている。
◆試合結果
Honda |0 0 0 0 0 0 0 0 2|2
TDK|1 0 1 0 0 0 0 1 X|3
◆投手
・Honda :●中村伊吹、有村大誠、山田啓太、福島由登
・TDK:○鈴木大貴、権田琉成、木場涼佑
文:大島和人
都市対抗野球2022
【ハイライト】1回戦 TDK vs. Honda
大島 和人
1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty)
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