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野球 コラム 2020年3月26日

秋山翔吾選手インタビュー vol.3 新しい背番号と強い心で新天地に挑む

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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秋山翔吾選手インタビューの第3回。新背番号が「4」になった経緯、チームメイトとのファーストコンタクトで準備している「秘密兵器」のことを聞いた。そして、最後に色紙に書いた「心」という言葉の意味とは?

取材:J SPORTS/写真:山本恵太

★vol.1 MLBへの挑戦は自分の立ち位置を確かめる旅
★vol.2 アメリカでの野球は未知との遭遇

◆呼び方は「アキ」か「ショウゴ」かどちらか。「ウナギ」はなしで(笑)

―― 英語でのコミュニケーションはどうですか?

トレーニングというほど準備しているかと言われたら、していないですね…。

―― 日本でのロッカーは常に外国人選手の隣でした。

僕がアメリカに行くのと、彼らが日本に来るのは立場が一緒。その中で僕も彼らに見習うべきことがあります。数々の外国人見てきた中で、こういう選手の方が親しまれやすいなとか、馴染みやすいとか。勉強でこの言葉が必要とか、聞き取るのが難しいが、気持ちの部分や心の部分で早く受け入れることとか、自分からいくこととか…。

―― チームメイトに何て呼んでもらいたいですか?

僕は「アキ」でも「ショウゴ」でも、どっちでもいいと思っています。入団会見の時は球団の方にも大概は「ショウゴ」と呼ばれたので、「ショウゴ」の方が呼びやすいのかなと。「秋山」というと切るところが難しいんですかね。「アキ」だったら「アキーノ」がいるんですよね。「ショウゴ」はいない。いや「秋山」もいないんですけれど(笑)。

侍JAPANではだいたいスタッフに「ショウゴ」ってよばれる。全然違和感はなくて。中学の時まではだいたい「ショウゴ」が多かった。「ショウゴ」と呼んでくださいとは言わないですけど、多分自然にそうなるんじゃないかと。

相手がこう呼んでほしいといったら、僕らも呼びやすいし。ヘルマンがいた時、皆は「ヘルマン」って呼びたがるんですよ、そこを「エスティー」と呼んでくれといったから、僕らは「エスティ―」って呼んだ。そこは行ってからじゃないかな。

―― 「ウナギ」はないですよね?(笑)

さすがに僕個人としては「ウナギ」を持ち込んでいく気はないんで・・・(笑)。わざわざ「ショウゴ」を差し置いて「ウナギ」と呼んでくる奴はよっぽど根回しが利いてるなと思います。調べているか・・・、よっぽど悪い影響が出ていますよね(笑)。

◆顔写真、背番号入りのチェックリストを作って挨拶する

―― レッズのチームメイトのチェックはしていますか?

行くときはレッズの顔写真入り背番号をプリントアウトしていこうかなと思っています。ライオンズの時もそうしたんですよ。挨拶した人はチェックしましたね(笑)。

キャッチャーのバンハート選手が「日本語学びたいです」と書いてくれたツイッターを見て、ありがたいなと思いました。僕も向こうにいくと外国人なんで。そうやって考えると、西武に来ていた外国人にもっと日本人としてケアしてあげられることってあったなと・・・。

―― シンシナティの生活に関してはいかがですか?

僕もアメリカ本土のいろんなところに行ったことがあるわけではないから、正直違いが分からないです。ファーストインプレッションは、きれいなところですし、スポーツが盛んなので、あらゆるところになにかしらスポーツのグッズなどを目にすることができました。ちょうどその頃にサッカーのFCシンシナティに入団する話があった久保裕也選手もいたので、久保選手から刺激をもらうこともあると思います。

一番歴史の長いチームなので、野球に関しては熱いいろんな思いを持っている方がいると思いますね。シーズンに入ればより感じると思う。早くいろんなもののしきたりだったり、流れをつかんでいきたいです。

◆背番号「4」の理由と、大事にしている言葉

―― 背番号「4」は希望ですか?

何個か候補をいただいて、その中で4番。1桁はその時「4」しかなくて。後ろの方の番号が多かったので、1桁つけてみたいというのがライオンズの頃から思っていた。機会がなくて。せっかくだからいいかなと。僕自身は「4」という数字自体がすごく好きです。

僕の中ではメジャーに行った以上、同じ番号(55)でやるというイメージが沸かない。そこにあまりこだわりはなくて。ここで変えなかったら、ずっと「55」を背負うのはいいんですけれど、変化がないなと。

―― 最後に色紙にサインと「決意」を書いて下さい。

「決意」…、難しいな。ルーキーみたいな発想しかでてこないですね…(笑)。大事にしている言葉を書きますね。


―― 色紙に「心」という言葉を書いたのは?

日本にいるよりも、多分分からないことや迷うこと、不安でしょうがないこともあると思います。そんな時、自分の考えや軸をブラさないこと。外国人選手には言葉でいきなり伝えるのは難しいので、ジェスチャーでもなんでもいいので、自分の思っていることを伝えることですね。コミュニケーション、伝えることの重要性や、伝わった時の喜びや一体感などは、凄く心にしみると思います。

西武にいた時もいろんな選手と話したりして、優勝もして、やっぱり繋がりの重要性は感じました。入っていく人間からすると馴染めるかどうかで、心が弱くなることが多くなると思うので、より心を強くもつことと、繋がりを大事に出来るこの言葉で忘れずにやりたいです。

取材:J SPORTS/写真:山本恵太


秋山翔吾(あきやま しょうご)プロフィール

右投左打の外野手。1988年4月16日生まれ。神奈川県横須賀市出身、横浜創学館高校から八戸大学へ進み、2010年のドラフト3位で埼玉西武ライオンズに入団。2011年には新人で開幕スタメンを飾る。2013年には全試合先発出場を果たし、打率.270、13本塁打、58打点をマーク。

2015年には216安打でシーズン最多安打の日本記録を更新し、第1回「WBSCプレミア12」の日本代表に選ばれた。2020年にはシンシナティ・レッズと3年総額2100万ドルで契約。日本での通算成績は打率.301、116本塁打、513打点。首位打者1回、最多安打4回、ベストナイン4回、ゴールデングラブ賞を6回受賞している。

J SPORTS編集部

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