前田健太、ポストシーズンでの起用方法は未定

ドジャースの前田健太は日本時間29日（現地28日）、敵地でのパドレス戦に先発登板。

5回2安打2失点と力投を見せ、打っては勝ち越しとなる2点適時打を放って自ら勝利投手の権利を得るも、降板後、救援投手が失点したことで勝敗はつかなかった。試合は延長10回の末、ドジャースが6−4で勝利している。

◆試合結果
LAD｜0 3 0 0 0 0 0 1 0 2｜6
SDP｜2 0 0 0 0 0 0 1 1 0｜4

この日の前田のパフォーマンスについて、『CBCスポーツ』は電子版に掲載した試合のサマリー記事で次のように伝えている。

「マエダは先発した水曜のパドレス戦で5回を投げ、2安打2失点とし、与四球3に対し3奪三振とした」。

「マエダは序盤にトラブルを招き、初回に2点を献上するも、その後、4回は無失点に抑えた。31歳は79球で降板となり、これで直近の9試合中、5回を超えて投げたのはわずか2試合となった。

右腕は直近5試合の成績を防御率4.26、WHIP 1.11としている。次回、マエダは火曜にドジャースタジアムで開催されるロッキーズ戦で先発予定となっている」。

このところ、現地報道ではポストシーズンで前田が先発ローテション入りするのか、あるいはブルペンへと回るのかがしばしば話題に上っている。

それについて、地元紙『ロサンゼルス・デイリーニュース』が同日付で電子版に掲載した記事によると、試合後、ドジャースのロバーツ監督は前田の今後について、次のように述べたとのことである。

「ケンタはとにかく多才な要素を持っている。先発投手として、我々はこれまで彼の素晴らしい部分を見てきた。我々は彼がブルペンから出てきて素晴らしい仕事をしたのも見てきた。

これは今後見定めることであり、今後彼と会話し、何がチームにとってベストで、何が彼にとってベストなのかを話し合うことになる。我々はまだその決定を下していない」。

なお、（恐らくチーム全体の驚くべきクオリティの高さゆえ）しばしば前田について多少辛口目線で記事を書いている『MLB.com』ドジャース担当のケン・ガーニック記者はこの日の速報記事では同情的なスタンスでこう述べた。

「ドジャースは先発投手のケンタ・マエダによる効果的な5回の投球と、2点適時打を無駄にした」。