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バドミントン コラム 2025年7月13日

【バドミントン ジャパンオープン開幕まであと2日!】日本勢、7大会連続のジャパンOP優勝者輩出なるか

バド×レポ by 平野 貴也
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ジャパンオープン2025 開幕まであと2日

ジャパンオープン2025 開幕まであと2日

バドミントンの国際大会ダイハツジャパンオープンが7月15日から東京体育館で開催される。BWF(世界バドミントン連盟)が主催するワールドツアーで2番目に格付けが高いスーパー750。世界の強豪が集い、覇を競う。日本勢は、今年も優勝トロフィーを手にすることができるだろうか。

大会は、今年で第42回を数える。第1回大会は、1982年の開催。バドミントン競技が五輪の正式競技になる1992年バルセロナ大会の10年前に「ヨネックスカップ・ジャパンオープン」として日本初の賞金付き国際大会として産声を挙げた。世界の強豪を日本で見られる唯一の機会として注目を集めた。ただし、日本勢は、なかなか優勝できなかった。安定して競争力を持てるようになったのは、バルセロナ五輪金メダルの朴柱奉ヘッドコーチが2004年に就任してからだ(24年末で退任)。

日本勢の初優勝は、衝撃的な形で実現した。2013年、高校1年生の山口茜が女子シングルスを優勝。16歳3カ月16日で、BWFスーパーシリーズ(現在のワールドツアーの前身)の史上最年少記録を樹立し、世界を驚かせた。決勝戦が打田しづかとの日本勢対決だったことからも分かるように、日本はすでに国際大会での競争力を身につけていたが、山口によって日本勢初優勝が成し遂げられると、堰を切ったように、ほかも続いた。翌14年には、女子ダブルスで高橋礼華/松友美佐紀が初優勝を飾った。15年には、女子シングルスで奥原希望が優勝。山口は、16年から3大会連続で五輪に出場。2016年リオデジャネイロ五輪では、髙橋/松友が日本勢初の金、奥原がシングルス種目初の銅メダルを獲得。ジャパンオープンは、世界の強豪を招いて観戦するだけでなく、日本の選手が地元ファンの前で世界の強豪に挑み、勝てる力を持つことを証明し、世界に羽ばたく大会へと変ぼうした。

前回大会、種目最多に並ぶ4回目の優勝を飾った山口

前回大会、種目最多に並ぶ4回目の優勝を飾った山口

リオ五輪直後に行われた16年の第35回大会は、優勝こそ逃したが、髙橋/松友が決勝戦まで残り、金メダリストの誕生を喜ぶファンの前でプレーを披露した。翌17年からは、日本勢がいずれかの種目で優勝を続けている。17年は、髙橋/松友が日本勢初となる2回目の優勝。18年は、同じ女子ダブルスで福島由紀/廣田彩花が初優勝。男子シングルスでも桃田賢斗が優勝し、初めて日本が複数種目を同時に制した。19年には桃田と山口が優勝。コロナ禍で中止となった20年、21年を経て、3年ぶりに開催された22年は、男子シングルスで西本拳太が28歳でワールドツアー初優勝。山口は日本勢で初の連覇を果たした。23年は、渡辺勇大/五十嵐(当時の姓は東野)有紗が混合ダブルスで日本勢初の優勝。そして、前回24年は、山口が種目最多に並ぶ4回目の優勝を飾った。17年から実に6大会連続で開催国から優勝者を輩出している。

今大会も各種目に上位シードがおり、優勝の可能性は十分にある。パリ五輪銅メダルの志田千陽/松山奈未が女子ダブルスの第2シード。同種目には中西貴映/岩永鈴が第5、福島由紀/松本麻佑が第10シードと上位候補が複数いる。女子シングルスは山口が第4、18歳の宮崎友花が第7シード。日本勢初の男子ダブルス制覇を狙う保木卓朗/小林優吾は第5シード。男子シングルスは、奈良岡功大が第7シード。混合ダブルスも緑川大輝/齋藤夏が第9シードからタイトルを狙う。7大会連続の日本勢覇者誕生に期待が高まる。

文:平野貴也

平野貴也

平野 貴也

1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。

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