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バドミントン コラム 2024年5月10日

バドミントン桃田賢斗が日本代表10年で築いた、10の初記録

バド×レポ by 平野 貴也
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桃田賢斗

バドミントン男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本)が、2024年5月5日閉幕の男子国別対抗戦トマス杯を終えて、日本代表活動から引退する。ナショナルメンバーに入ったのは、富岡高校3年生だった2012年。同年の世界ジュニア選手権で日本初の優勝(女子シングルスの奥原希望と2種目同時に達成)を果たすなど、国際大会で日本男子初の快挙を成し遂げ、レコードブレイカーとして活躍した。
世界のトップを目指す日本A代表に選出されたのは、社会人2年目の2014年。以降、約10年にわたって代表チームで活動し、数々の記録を打ち立てた。

1. 国別対抗戦トマス杯で初優勝(2014年)
2014年5月、インドのニューデリーで開催された男子国別対抗戦トマス杯に日本男子代表のメンバーとして出場。全6試合中5試合に出場して全勝。エース田児賢一に続く第2シングルスとして活躍し、日本の初優勝に貢献した。優勝メンバーは、田児賢一、桃田賢斗、上田拓馬、佐々木翔、遠藤大由、早川賢一、嘉村健士、園田啓悟、橋本博且、平田典靖の10名。

2.BWFスーパーシリーズで日本男子初の優勝(2015年)
2015年2月、世界トップレベルの選手が出場するBWFスーパーシリーズ(現在のBWFワールドツアーの前身)のシンガポールオープンで初優勝。開催地は、カラン。日本の男子選手として初めてスーパーシリーズ大会のタイトルを勝ち取った。決勝戦は、胡贇(フ・ユン=香港)に2-1で勝利。

3.世界選手権で日本男子シングルス初のメダル獲得(2015年)
2015年8月、インドネシアのジャカルタで開催された世界選手権で、ベスト4。日本男子選手で初めて男子シングルスのメダルを獲得した(3位決定戦は行われない)。準々決勝では、魏楠(香港)に2-0で勝利。準決勝は、チェン・ロン(中国)に0-2で敗れた。

4.BWFワールドスーパーシリーズ・ファイナルズで日本男子初の優勝(2015年)
2015年12月、年間を通して行われるBWFスーパーシリーズの成績上位者のみが参加するBWFスーパーシリーズ・ファイナルズ(UAE・ドバイ)に出場し、日本男子で初めて優勝を飾った。決勝戦は、ビクター・アクセルセン(デンマーク)に2-0。女子シングルスの奥原希望も同種目日本初の優勝を飾り、シングルス種目のアベック優勝を果たした。

5.世界選手権で日本男子初の優勝(2018年)
2018年8月、中国の南京で行われた世界選手権で日本男子初の優勝を飾った。決勝戦は、石宇奇(シー・ユーチ=中国)に2-0で勝利。完全アウェイの雰囲気を物ともせず、圧倒的な技巧を披露し、強さを見せつけた。

6.日本男子初の世界ランク1位(2018年)
2018年9月、日本男子で初めて世界ランキング1位になった。以降、2021年11月まで3年以上も堅持した(※2020年3月18日から2021年2月2日までは、コロナ禍により各国選手の大会参加状況が異なったため、BWFは世界ランキングを凍結)。

121週連続在位は、2024年5月時点で、全種目を通じて日本選手として最長記録男子シングルスでは、世界3位の継続記録。1位は、リー・チョンウェイ(マレーシア)の142週。2位は、ビクター・アクセルセン(デンマーク)が継続中で127週(※2024年4月30日更新時点)。
桃田は、世界ランク2位だった2016年に違法賭博店利用により日本バドミントン協会から無期限停止処分を受け、約1年間は活動を停止。世界ランクは282位まで落ちたが、復活の道のりを歩み、頂点に上り詰めた。

7.全英オープンで日本男子初の優勝(2019年)
2019年3月、英国・バーミンガムで行われた全英オープンで日本男子シングルス初の優勝を飾った。決勝戦は、ビクター・アクセルセン(デンマーク)に2-1で勝利。全英オープンは、BWFワールドツアー最高峰のスーパー1000。同格の大会はあるが、世界選手権よりも古い歴史を持ち、長らく「世界一決定戦」として行われていたため、バドミントン界では特別視されている大会。

8.世界選手権を連覇(2019年)
2019年8月、スイスのバーゼルで行われた世界選手権で連覇を達成した。決勝戦は、アンダース・アントンセン(デンマーク)に2-0。日本国内の地上波で緊急中継が行われた。日本で世界選手権の男子シングルスを優勝したのは、2024年5月時点で桃田のみ。2回優勝も2回連続優勝も初。
同大会で女子ダブルスの松本麻佑永原和可那も連覇。2021年、22年に女子シングルスの山口茜も連覇を果たしているが、2024年時点で、日本勢の連続優勝は、2回が最長記録。

9.日本初、男子最優秀選手賞を受賞(2019年)
2019年12月、世界バドミントン連盟(BWF)の年間表彰で男子最優秀選手賞を受賞。日本では、ほかに2016年に高橋礼華/松友美佐紀、2022年に山口茜が女子の最優秀選手賞を受賞しているが、男子では、2023年シーズン終了時点で桃田のみ。

10.ギネス世界記録に認定(2020年)
2019年に主要国際大会で11回の優勝を飾り、2010年にリー・チョンウェイ(マレーシア)が樹立した10回優勝を超えた。2020年11月にギネスワールドレコーズジャパンにバドミントン男子シングルス年間最多勝利数として登録された。優勝大会は、ドイツオープン、全英オープン、シンガポールオープン、アジア選手権、ジャパンオープン、世界選手権、中国オープン、韓国オープン、デンマークオープン、福州中国オープン、BWFワールドツアーファイナルズの11大会。

文:平野 貴也
平野貴也

平野 貴也

1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。

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