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スキー コラム 2019年11月26日

渡部暁斗、獅子奮迅

ウィンタースポーツコラム by 岩瀬 孝文
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ときにジャンプで首位に立つ渡部暁斗

少しばかりアキトは悩んでいた。
「どうしていいかわからなくて。いま新たなことに取り組んで、その計画のもとに進んではきているのですが、果たしてそれが成功するのかどうかまったくで(笑)。だから、やるだけやってみようとは思いますが、結果はどうなるのやら。これで良いのかどうかも不明なんですよ」
と、まるで禅問答のようにいまの胸中を吐露した。
というのも前年であればジーフェルド世界選手権で表彰台へ上がる、あるいは、それ以前であればW杯個人総合優勝という目標がしっかりと定まっていた。
ところがビッグゲームがないシーズン、これというターゲットなないままにシーズンインするのだ。

渡部暁斗は2019世界選手権で銅メダルを獲得

なんのためにジャンプして、何のために走るのか。
そういう葛藤に似たものが心の中に渦巻いていた。

しかし自分でこれくらいやったから、こうなる。この試合では、こういった具合でやれば、などと、しっかりと試合のイメージはできている。
まさしくその途中過程にあり、どことなくそれを楽しんでいる、もうひとりの自分がいる様なのである。それはそれでW杯個人総合優勝経験者としての特権であろう。

渡部暁斗(北野建設)が努力家なのは紛れもない事実である。
それも新進気鋭のままクーサモ・ルカ(フィンランド)で表彰台に乗り、直後の記者会見において上手く英語が喋れずに悔しい思いをした。そこから発奮して、いまやユーモアあふれる抜群のスピーチで場を和ませる。
またそれらを暖かい眼差しで見つめていたFIS複合スタッフたちにも実に愛される選手であった。なにもそれはW杯の試合ばかりではない。そこまでの取り組みや言動、試合前後のふるまいに至るまで、あたりへ気配りができ、心優しさをふりまくトップ選手として欧州各地で人気が高い。

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