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スキー コラム 2017年11月20日

3度の大けがを乗り越えて、4年に1度のチャンスに懸ける!

「青春の挑戦者」4年に1度のシーズンがやってきた!2017-2018ウインタースポーツ編 by J SPORTS 編集部
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新井真季子

ジュニアの頃から頭角を現し、日本女子アルペンの未来を背負う存在の新井真季子選手。しかし、過去3度のけがを経験。今シーズンは、大けがを克服して、リハビリ開けの復帰となる。しかし、彼女には不安はない。4年に1度の五輪と重なるシーズン、巡ってきたチャンスを目指して勝負に挑む!

新井真季子(日本保育サービス) MAKIKO ARAI
アルペンスキー スラローム(SL)・ジャイアントスラローム(GS)

新井真季子 

1993年06月12日 岐阜県高山市生まれ

2009年 全国中学校スキー大会アルペンスキーGS 優勝/SL 優勝
2010年 FISファーイーストカップ(韓国・竜平)GS 4位
2013年 FISファーイーストカップ(中国・密苑)GS 優勝/SL 優勝
2014年 FISファーイーストカップ(韓国・竜平)GS 優勝/コンバインド 優勝、FISファーイーストカップ(中国・万龍)GS 優勝/SL 優勝
2015年 FISファーイーストカップ(日本・野沢)GS 優勝
2016年 全日本スキー選手権アルペンGS 3位
2017年 FISファーイーストカップ(韓国・竜平)GS 4位

世界で自分を磨く

新井の出身は岐阜県高山市。スキー関係の仕事をしていた父親の影響で自然にスキーに親しむようになった。姉よりも速く滑りたい。そんな思いがアルペンスキーヤーへの第一歩となった。小学2年の時に初めて大会で優勝を飾り、この頃からSL、GSのスキーヤーとしての才能を発揮し始める。小学校5~6年生で世界大会に出場し、世界を目指す同年代の選手たちと戦うようになる。五輪を意識しだしたのもこの頃だ。中学時代は、2008年JOCジュニアオリンピックカップSL優勝、GS準優勝。2009年全国中学校スキー大会(全中)ではSL、GSの2冠を達成。

新井真季子

「中学3年のときに全中で勝ってから、より成長したいと、進学先は海外を選びました。海外で生活をしたこともないし、本当に何もわかりませんでしたが、学校に合格したから、とりあえず行くしかない。そんな状況でした(笑)」 選んだ留学先はオーストリアのスキー専門学校。言葉もままならない中、アルペンスキーの本場に飛び込んでいった。その思い切りの良さと、大きく体を使う日本人離れした滑りは、さらなる成長を遂げていった。留学によって、技術はもちろん、メンタル面でも他の日本選手にはないものを手に入れた。
「海外の試合に行く時は、ホームに戻ってきた感じです。留学の時にできた家族や友達、仲間は今でもつながっています。」

3度のけがを乗り越えて強くなる!

新井真季子

2011-12シーズンには、FIS(国際スキー連盟)の大会でも順調に成績を残し、ソチ五輪出場への期待も高かったが、残念ながらけがに泣かされた。2012年に右ひざ靭帯損傷、2015年には左ひざ靭帯損傷。そして今年の1月、平昌五輪のプレ大会で、前回と同じ左ひざのけがを負ってしまった。
「3回めのけがをした時はかなりダメージが大きくて…。しかもけがをした場所が平昌オリンピックのプレ大会だったんです。平昌のコースは好きなコースで、ファーイーストカップで優勝したこともあって、すごくいいイメージがありました…。それだけに落ち込みました。」
早くから周囲に期待を背負い、それに応えるべく結果を次々と出していっただけに、滑れないときの悔しさは人一倍強い。気分が落ちた時期もあったというが、滑れない悔しさは、すべてリハビリへと向けられた。けがをしない体作り、レースで勝つための体作り、長いシーズンを戦っていくための体作り…。リハビリをしながら、これまで以上にいいコンディショニングで取り組むことができた。リハビリ期間に得た知識と経験は、きっと今シーズンに生きてくるだろう。

チャンスがある限り!

新井真季子

ひざの大けがを克服して臨む、復帰のシーズン。五輪出場への期待と、それに応える実力は十二分に持っている。
「試合の準備は100%じゃ足りない。栄養管理、食事管理まで、普段の生活の意識改革をして、120%で試合に臨めるようにしないと。今までは元気で乗り切れた部分もありますが、これからは食事や有酸素量も気にして、どうすれば疲れが残らないのか、自分の体調と相談しながら戦う必要があります。そのために基本的なことを継続してやるだけです。」
けがから復帰後、7月には初めての雪上トレーニングも行った。
「けがをした時が最後のスキーとなったので、ゲレンデに立った時は、もちろん怖さがありました。でも、滑ってみたら、意外と体が覚えていてくれました。足の状態もどんどん良くなってきて、トレーニングを積み重ねる中で、気持ちもどんどん前向きになっていったんです。あとはやるしかない!」
そんな折、新井にはうれしいニュースが飛び込んできた。これまでアルペンスキーのオリンピック日本代表選考は、FISのポイントを基準に選定されていたが、平昌大会は全日本の結果が最優先となったのだ。言い訳が許されない一発勝負だが、ワールドカップ出場権のない彼女にとっては、その舞台で実力を発揮する大きなチャンスとなる。
「12月に行われる全日本に照準を合わせて、これから仕上げていきます。今シーズン、中国で行われるファーイーストカップから入ってポイントを取っていきます。体は仕上がっているので、あとは滑ってどれだけやれるかです。むしろそこにしかチャンスがないので、もう開き直るしかない。もちろん自信はあります!」
復帰の今シーズン、平昌五輪出場が最大の目標となる。最後に将来の目標について聞いてみた。五輪シーズンのあとは、ワールドカップや世界選手権もひかえ、5年後には、北京で冬季五輪の開催も決まっている。
「それまでの期間けがなく滑る。それが目標です。オリンピックまでの4年間って、長いなぁと思うけれど、選手にとっては一瞬です。常にそこだけを考えていたら、体も気持ちも続かないと思うから、オンとオフをしっかり切り替えながらやっていきたい。将来的にはアルペンスキーの魅力を伝えたいです。ウインタースポーツの中でもアルペンスキーは花形のスポーツなので、もっと広めていければと思っています。」

J SPORTS編集部

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