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長岡柚奈選手&森口澄士選手「夢であるオリンピックで金メダルを獲ることを追い続ける」 | フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部長岡柚奈&森口澄士ペア
フィギュアスケートファンの“もっと選手の素顔を知りたい!”という熱い想いに応えるべくスタートした、「フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋」。元アイスダンサーであり世界を股にかけ活躍するコレオグラファー(振付師)宮本賢二が日本を代表するトップスケーターをゲストに迎えてお届けします。
今回のゲストは長岡柚奈選手と森口澄士選手。昨年5月にカップルを結成し、“ゆなすみ”の愛称で親しまれている二人は、11月の東日本選手権に続き、12月の全日本選手権でも優勝。結成1年目ながらでペアで一躍注目される存在です。
こちらでは番組の書き起こしコラムを全4回に分けてお届けします。4回目の今回は、優勝した全日本の振り返りや、今後の目標について届けします!
第92回全日本フィギュアスケート選手権 優勝
長岡:ショートもフリーも共に、ジャンプもスロージャンプもリフトも、自分たちができる最大限のものができたと思ったので、点数もそれまでより30点とか伸びて、観客の方にもすごい大きな拍手をたくさんいただけて、自分たちとしてはすごく満足できた演技だったなと思います。
森口:全日本という舞台で、ショート・フリーの両方でノーミスができてすごく嬉しかったです。初めてノーミスをしたので、自分たちの今後にすごく期待できた部分が強かったです。
長岡:NHK杯が終わった後に、いろいろ話し合いとかして、NHK杯に入る前もコミュニケーションは取れていたけど、NHK杯後からさらにちゃんとコミュニケーションを取る感じになりました。いろんなことについて話し合ったので、お互いの注意すべき点を分かっているから、二人でちゃんと確認し合ってやっていました。“澄君ならきっと私が行きたいところに投げてくれる”って信じることができてたので、いい感じで臨めたなと思います。
KENJI:プログラム作りでこだわった点など教えてもらえますか?
森口:ショートプログラムに関しては、“女性と男性の出会い”という部分をすごく意識していて、見つめ合ったり、いい女の子がいるやんみたいな感じの雰囲気を出したりとか、キュンとする雰囲気を出すようにすごく意識はしていました。フリーでは曲がすごく良くて、壮大な曲をそのまま表現できるように、スピード感だったり、二人の手を大きく使ったりとか、リフトのスピード感も全てに結構こだわったつもりです。
長岡:ショートは本当に楽しく、若い感じのポップな印象になるように、楽しく演技ができればという感じだったんですけど、ショートとフリーで印象をガラッと変えたかったので、フリーは壮大な感じで演技ができればと思って練習していました。
全日本選手権優勝
KENJI:得意なエレメンツと苦手なエレメンツがあると思うんですけども、何が得意?
長岡:得意というか好きなエレメンツはスロージャンプです。スロージャンプは降りた時の達成感っていうか、すごい快感があります。一切ぶれることなくて降りてきて、そのままスーって滑る時がすごい気持ちいい。それは本当に好きだなって思いながら練習してます。
KENJI:バシッと降りた時の柚奈ちゃんの顔にも注目してもらいたいね。絶対に笑顔が出てるもんね?
森口:出てますね。まずスローって高いじゃないですか。だから膝とか足首とかすごい心配で。(練習で)2回キレイに降りたら終わるイメージでやってるんですけど、2回終わっても柚奈ちゃんは「もう一回」って言ってくる。それぐらいスローが本当に好きなんだと思う。
KENJI:そうなんだ。試合での表情にも注目してもらいたいね。澄士くんは?
森口:僕はリフトがすごい好きですね。そこまで難しいリフトをしているわけじゃないんですけど、持ち上げて遠くまで速いスピードで滑るっていうのはすごい好きなので、結構練習にもこだわってます。
KENJI:逆に苦手なのは?
長岡:私が苦手なのは、バックアウトデススパイラル。膝と足首をすごい曲げなくちゃいけない。最近はだいぶできるようになったんですけど、最初の方は膝も足首も全然曲がらない感じでした。まだまだ完璧じゃないので、練習中です。
森口:デススパイラルです。やっぱりピボットが難しくて、今は安定してきているんですけど、前のパートナーと組んでいる時は僕のピボットの足が潰れたりとかしました。なのですごく練習してます。
KENJI:苦手な技はどうやって克服していくの?
長岡:ひたすら上手い人の動画を見たり、二人で色々と話し合いながら試して練習します。
KENJI:ピボットはどうしてんの?
森口:ちょっとずつスピード出してとか、一歩一歩上がっていく感じで今は練習してます。
今後の課題
長岡:ツイストリフトが一番の課題です。ショートのミニマムをクリアするためにはトリプルが絶対に必要になってくるので、トリプルを今シーズンには習得したいと思っています。スローに関しては、まだ高さも幅もトップ選手に比べたら足りていないので、そういったところでもどんどんレベルアップしていきたいです。
KENJI:柚奈ちゃんは大学には進学せず、スケートに専念することに決めたんだよね?
長岡:目標は2年後のオリンピックに出場することなので、澄君も無事に大学を卒業できたということで、ペアにかける時間を増やすこともできます。私が大学に入ったら、澄君はフリーなのに、私は大学があって練習ができないということが、今後の目標のためにも負担になると思いました。なるべくカナダでも練習したいと思っているので、そういうことを考えて、今はペアに集中して、一段落したら大学に入るのもありかなと思っています。
森口:来シーズンに向けては一緒で、トリプルツイストとスローのルッツだったり高さや質を上げることに重点を置いています。その次に、新しいリフトだったり、難しいリフトを練習したいです。次に向けて新しいことに挑戦していきたいです。
番組後半では白熱のパター対決もお届け!是非チェックしてみてください。
今後の目標
森口:僕の夢であるオリンピックで金メダルを獲ることを追い続けて、ペア人生を最後まで全力で過ごしたい気持ちが強いです。来シーズンに向けては、今シーズンで得た経験を生かして、世界選手権に出場するだけじゃなくて、そこで自分たちをアピールして、いい結果も残していけるように全力で練習に取り組みたいと思っています。
長岡:2年後のミラノ五輪に出るために、来シーズンの最初の大会からいい演技ができるように、このオフシーズンから二人でいろんな技に挑戦してレベルアップしていきたいと思っています。みんなから愛されるペアになりたいと思っているので、コミュニケーションをたくさん取って、楽しく頑張っていきたいと思います。
KENJI:今度出演するブルーム・オン・アイスのプログラムでこだわったところは?
森口:僕たちが使ったことのないHIP-HOPの感じで、リズミカルで楽しい感じになっています。衣装だったり音楽、ちょっと面白い演技もするので、楽しんで観ていただけたら嬉しいです。
長岡:ショートとフリーで全然違うHIP-HOPな感じの曲で、クールに踊ったり、楽しく踊ったりしているので、そういうところもたくさん観ていただきたいですし、スロージャンプとかリフトも入っているので、ダイナミックな技も近くで観られるので楽しみにしていただきたいです。
文:J SPORTS編集部
J SPORTS 編集部
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