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村元哉中&高橋大輔
元アイスダンサーであり世界を股にかけ活躍するコレオグラファー(振付師)宮本賢二氏。トップスケーターからの人望も厚く、そのユーモラスなキャラクターで今では日本フィギュアスケーターの兄貴的存在。そんなKENJIが日本を代表するトップスケーターをゲストに迎えお届けする30分のトークショー!
今回のゲストは、アイスダンス転向で世間を驚かせた高橋(※「高」は正しくは「はしご高」)大輔選手と、そのパートナー・村元哉中選手。コロナ禍での過ごし方やカップル結成の経緯についてトークを繰り広げました。
2回目の出演について
高橋:僕は(前回出演が)2014年になるのかな、めちゃくちゃ久しぶりです。その間に引退もして、復帰もして、アイスダンサーにもなって、いろいろありました。(話す)ネタはいっぱいあるので、たくさん喋りたいと思います(笑)。
村元:前回から5年経って、大ちゃんとアイスダンスを組んで、新たなスタートを切りました。そういったところで、アイスダンスの先輩でもある賢二先生といろいろな話をしてみたいです。
前回、出演したときの記憶
高橋:途中で(田村)岳斗先生が乱入してきた記憶があります(笑)。3人で焼肉食べながら、ちょっと酔っ払ってたんちゃうかな。楽しくなって。
KENJIとの関係
村元:アイスダンスに変わってからは賢二先生と交流する機会がなかったんですけど、今年はコロナの関係もあって日本で練習することも多かったので、初めてアイスダンスのプログラムを賢二先生に作ってもらったりしました。
高橋:NHK杯から全日本の後とかも、何か直さなきゃってときに、2人だとアイデアもなかなか出ない中で、賢二先生がアイデアを出してくださったりしましたね。本当に助けられました、ありがとうございます。
村元・高橋ともにKENJIの部屋には2回目の出演
本番スタート!
KENJI:2人とも2回目の出演になるんですけど、まさかこんな形で再び登場してもらうとは、ちょっとビックリなんですけど。あれ、大ちゃんなんか疲れてる?
高橋:ちょっと疲れてます(笑)。でも、ここから上がっていくので!
KENJI:カナちゃんはキラーンとしてるけどさ、大ちゃんボヨーンとしてるけど、大丈夫?
高橋:ちょっと、緊張してるかな。
村元:カナもボヨーンとしとくわ。
高橋:いやいや、キュッとしとこうかな。
KENJI:新型コロナウイルスの関係でいつもと違うシーズンになったと思いますが、どのように過ごしていましたか?
高橋:まずアメリカのリンクが閉まることになっちゃって。最初、帰らない方が良いんじゃないかってなってね。
村元:そう、すごい迷った。
高橋:帰って来れなくなるかもしれないから。
村元:どうなるかが分からなさすぎて。結構、あの一週間くらは2人ともめちゃ暗かったよね。
高橋:どうなんねやろー...みたいな感じで。でも、そのときは、日本の方がまだ緩かったという言い方で良いのかは分からないけど、友達から情報を聞くと、まだアメリカと比べると緊迫していなかったので、滑るなら帰った方が良いんじゃないかということで、急遽帰ることを決めました。
僕たちが長い間組んでいるカップルだったら一ヶ月くらい滑らなくてもトレーニングしていけるけど、とりあえず一緒に滑ることが今は大事なんじゃないかと(思った)、コーチがいてもいなくても。そういう選択をして帰ることを決めて、そしたらアメリカは2ヶ月くらいリンクが閉まってしまいました。ちゃんと手順を踏んで、(日本で)滑らせてもらったので、あそこの選択は正解だったよね。
KENJI:1日どれくらい滑れてたの?
高橋:3時間くらいは滑れてました。
KENJI:じゃあ結構、滑れてたんだね。
村元:たまに時間を合わせてマリーナコーチとリモートで練習したりもしていました。
自粛期間中にハマったこと
高橋:哉中ちゃんは《愛の不時着》めっちゃ見てた。
村元:《鬼滅の刃》も。アニメに初めてハマって。
高橋:僕がアニメが好きで。
村元選手が自粛期間中に制作した貼り絵
村元:勧められて。とりあえず映画とかドラマばっかりだったよね。あとは、日本にあるか分からないですけど、有名な画家さんの絵を全部切り崩して、それがシールみたいになっていて、それを貼っていくと一つの有名な絵が完成するみたいな。それずっとやってました。
KENJI:作業は地味やけど楽しそうやね。
カップル結成の経緯
高橋:最初に哉中ちゃんがパートナーを探しているという感じで。そのときに(田村)岳斗先生とかが「ダンス興味ないの?」「ダンスしたら良いやん」みたいに結構プッシュしてくれて、「いやいや、そんなん無理ですよ」みたいな感じでワンシーズンくらい過ごしていました。正直アイスダンスをやりたい気持ちもあったんで「無くもないかな」みたいな。それが復帰したシーズンだったんですよ。でも結局、何事も無く流れていったんですけど、1月に哉中ちゃんの方から連絡が来て。
村元:色々なタイミングが重なったんですけど、私の方は大ちゃんがアイスダンスに興味があると周りから聞いていましたが、本人からは聞いていなかったので、とにかく本人に本当はどうなのかを聞こうと思っていて。大ちゃんが復帰したシーズンは私もパートナーを探していて「復帰して直ぐに聞いて良いのかな?」という迷いはあったんですけど、たまたま舞台を観に行ったら、その舞台を大ちゃんも観に来ていて。
高橋:その舞台の途中の演目で、お客さんを呼んで何かをするというパートがあって、僕がそれに当てられて、舞台の上に行かされて。
村元:(それを観て)え!?大ちゃん?みたいな。「えー!」ってなって。でも、そのとき大ちゃんの連絡先を知らなくて、直ぐに姉のさっちゃん(村元小月)に大ちゃんの連絡先を教えてもらって、直ぐに連絡しました。そのときは帰っちゃってたんですけど、その後「日程を合わせて話そう」となって、それが1月でした。
KENJI:2人は元々仲が良かったの?
村元:関大の練習で被ってはいたけど、本当に挨拶くらい。
高橋:お姉ちゃんとは喋るけど、哉中ちゃんとはあまり喋ったことなかったよね。
KENJI:大ちゃんがOKしてくれたときは哉中ちゃんどんな気持ちだった?
村元:一番最初に会ったときは緊張MAX(笑)。
高橋:僕も緊張しましたけど。
村元:決まったのが7月で、半年くらい一人でずっと緊張してましたね。決まったのは氷艶のお稽古中でした。大ちゃんがトライアウトで滑った後に話してなかったんですよ、忙しくて。どうなったのかなと思いながらも何も話してなかったんですけど、お稽古中に大ちゃんの方から「哉中ちゃんちょっと話さへん?」みたいな感じで、海辺に呼び出されて。「うわ!来た!」って思って。
KENJI:これ、高校生の初恋の話じゃないよね?
村元:「どうしよ!どうしよ!」と思ってたら「僕はやってみたいと思ってる、カナちゃんはどうだった?」みたいな話になって「是非、私もやりたいです」みたいな感じで。それを聞いたときは、自分の中ではすごいテンションが上がっていて「ヤバイ!ヤバイ!」ってなったんですけど、表には出てなかったんだよね?
高橋:全然出てなかった。普通に「あ!そっか、頑張ろう」みたいな。でも僕はまだシングルだったので、その年もシングルでやる感じだったので、それもあったと思うんですけど。
KENJI:大ちゃんがアイスダンスに挑戦しようと思った決め手はなんだったの?
高橋:アイスダンスでめちゃめちゃ素晴らしいじゃないですか、哉中ちゃん。海外の背の高い上手な選手と組んだらもっと世界で通用するんじゃないかなと思っていたので、そこは正直あれでしたけど。僕もこんな感じで全部正直に話して、それでもと言ってくれましたし、僕も人と組んでパフォーマンスをすることは、これからの人生にとっても必要だなという思いがあったんです。
オリンピックを目指すというところまでは全く考えていなかったです。現役アスリートとしてやるというところで正直戸惑いもありましたけど、でもそれくらい突っ込んじゃった方が新しい世界が開けるんじゃないかなと思ったので、そこは哉中ちゃんに甘えて。ダメだったら最後に「ごめん!」って謝ろうくらいの気持ちで。
アイスダンス転向後の苦労
KENJI:シングルとアイスダンスは全然違う競技だけど、最初は苦労したんじゃないの?
高橋:めちゃくちゃ苦労しましたよ。僕、振り付け結構覚えるの早い方じゃないですか。
KENJI:早い早い。
高橋:でも、全然覚えられなくて。それにめちゃくちゃ焦って。カナちゃんも教えてくれるんだけど、それで余計に焦って。正直、練習の後半、何も頭に入って来てなかったです。
KENJI:どのエレメンツが一番大変?
高橋:スピン。相手の力加減とか、まだ感じきれない部分が多いです。たぶん僕が考え過ぎて力が入り過ぎて、なんか(村元選手が)力負けするみたいになってるようで、その感じも今だに難しいです。
KENJI:リフトは筋力も大切だしバランスも大切やん。肉体改造とか、食事は変えたりしたの?
高橋:哉中ちゃんは「食べな!食べな!」って最初から言ってくれていて、僕は食べてるつもりだったんですけど、やっぱりちょっと足りなくて。怪我じゃないですけどちょっとあって、やっぱり食事から変えた方が良いとコーチからも改めて言われました。
KENJI:リンクサイドの茹で卵「食べて良い?」って聞いたら大ちゃん本気で怒ってたもんね?
高橋:僕の餌(笑)。食べてるか、寝てるか、滑ってるかみたいな感じです。トレーナーさんにメニューを作ってもらって、だいたい4食とか、あとはプロテイン。プロテインなんて今まで飲んだことないんですけど。夜中にプロテイン夜食みたいのがあって、カッテージチーズ1.5カップに卵3つにオーツを入れて、それでパンケーキを作って食べるのが苦しくて...。
KENJI:ツイズルは?
高橋:ツイズルは大丈夫。試合は出来なかったけど。
村元:試合は考え過ぎちゃうところもあるけど。ダンスになってからは目を開けてると思うんですけど、シングルのときはスピンは目を瞑ってるって聞いて「へー!」って思って。でも、アイスダンスではツイズルしている最中でもお互いを見て感じながらやらないといけないので。
高橋:だから、最初は目が回りました。(シングルのときは)目を瞑っていたので周りの景色も見えないので、あまり目は回らなかったんですけど、(アイスダンスでは)目を開けなきゃいけないので、最初は目が回るみたいな。
村元:でも、ツイズルはやっぱり速いです。速いし、すごいよ。
KENJIに質問
番組中に正式にカップル結成を報告した村元選手
村元:賢二先生は哉中と大ちゃんがカップル組むと聞いたときどう思ったのかすごい知りたくて。
KENJI:本当に何にも知らなくて、大ちゃんから急に電話が掛かってきて「アイスダンスやります。頑張ります」って言うから、最初は「え?」って言ったけど「頑張ります」って言うから「頑張って、応援します」って言った、それだけ。
ちゃんと言葉で聞いたときは「真実なんや」ってすごいびっくりした。色々心配するんだけど、そのときはただただ応援してた。何にも考えずに。そりゃ嬉しいよね、しかもパートナーが哉中ちゃんだって聞いて、そりゃ嬉しいよ。哉中ちゃんはこれからどうすんの?って聞いたとき全然教えてくれなかったよね?
村元:そうそう、先生めっちゃ聞いてきてて。
KENJI:さっちゃんとも話してて「これはトップシークレットだから、哉中ちゃんが自分の口から言うって言ってた」って。でも、ずーっと待ってたけど、未だに聞いてない。秘密兵器は秘密のままか?とか思いながら。
村元:とにかく先生から「どうするの?どうするの?」って聞かれていて「また言います...」みたいな。
KENJI:大ちゃんもそうやけど、哉中ちゃんも小さい頃から振り付けもしてたし、そりゃあ心配にもなるよ、応援もしたいし。
村元:と言うことで、大ちゃんとアイスダンス組んでます!
文:J SPORTS編集部
J SPORTS 編集部
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