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フィギュアスケートファンの“もっと選手の素顔を知りたい!”という熱い想いに応えるべくスタートした、「フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋」2018/2019シーズン!日本選手はもちろん、海外選手のプログラムも多数手掛ける振付師・宮本賢二さん(KENJI)が、ゲストを迎えて、楽しく、真剣にトークを繰り広げます!
今シーズン最初のゲストは、昨シーズン、大きなけがを乗り越えて復帰した山本草太選手が登場!今回のエピソード2でも、前回に続き山本選手の素顔が明らかに。大ケガの記憶についても語ってくれています。
番組からの質問コーナー!!(続き)
山本:「生まれ変わったら、なってみたい職業は?」ずっと思っているのは、まだなっていないから言えることですけど、スケートの先生にはなりたいなって。ぱって出てくるのはそのくらいです。
——そうなの?でも、他のスポーツとかさ、何かない?
山本:野球は、下手ですけど遊びとかでするのは好きなので、そういうのもいいかなって。
——野球選手?そうなんや。じゃ、次
山本:「10年後は何をしていると思う?」10年後って何歳や?28?うーん、スケート好きだし、負担がない限り続けたいなって思っているので。23歳より上の歳の方も続けていたりするから、僕もそのぐらいの歳でもできるならやりたいなあって、今は思っています。
——現役で?
山本: そうですね、選手として。今のところですけどね。
——でも素晴らしいね。28歳まで、いやもっと30歳ぐらいまでやりたい、みたいな?
山本:まあできたら。
——すごいね、選手を続けたいんやね。素晴らしいと思うよ
山本:「一日だけ入れ替わってみたい有名人は?」うーん、あんまりテレビとかは見ないので。まあなんか、忙しそうな有名人にはなりたいなと思いますけど。
——え?誰?忙しそうな有名人?有名人やからみんな忙しいよね(笑)
山本:そうですね(笑)。ぱっと出てきたのは、大谷翔平さんとか。有名人ですよね?
——そうでしょうね(笑)。投げてみたい?
山本:最近特に注目されてるじゃないですか。海外に行ったりとか。
——入れ替わって何すんの?
山本: みなさんに「かっこいい」って言われているので、そんなかっこいい人になってみたいって思って(笑)。
——もてたいんや!
山本:いや、違います(笑)。もてたいというか、うーん。
——かっこええやん、自分も
山本:ええ~?いえいえ全然、KENJI先生のほうがかっこいいです。
——じゃ、次、はい(笑)
山本:「好きな女性のタイプは?」この人っていうのは別にいないですけど、元気過ぎない人が。
——おとなしい人がいいの?
山本: おとなしいっていうか、うーん。
——おとなしいのも嫌だけど、あんまりうるさいのも嫌ってこと?
山本:そうですね。楽しいときは元気でもいいんですけど、いつでもワイワイしている人はちょっと。
——空気読んで、静かなときは静かにしておける人?
山本:そうですね、空気が読める人はいいと思います。
——他は?見た目とかさ
山本:えー、見た目?インタビューされた人、みんな言ってます?
——言うよ、言うよ。ある人なんか、見た目しか言わへんかった(笑)
山本:誰ですか?(笑)
——田中刑事くんっていう人!
山本:あはは~。えー、見た目?スタイルいい人とか。なんとなく、ですけど。
——あんまり顔とか気にしないんだ
山本:そうですね、なんか、はい。
——そうか、わかった(笑)
大学生活
——草太くん、今、大学一年生よね。前に聞いたときにさ、難しい授業ばっかり選択してしまったって言ってたけど、それはどう?
山本:ああ、でも、後戻りできないので。なんとか一応授業は受けに行っていて。テストも、小テストとかは何回かやっていて、あと中間テストもあるので、それでちゃんと点数を取れるように。
——何の授業取ってんの?
山本:いろいろあるんですけど、難しいな~って思ってるのは、英語だったり。
——英語?結構普通の感じやん。ほら、もう一個取ったって言ってたやん?
山本:ああ、いろんな英語の授業があるんですけど、その中でも難しいのを取っちゃって。あと、第二外国語も中国語で。
——何で中国語取ったんやったっけ?
山本:「漢字だから一番簡単かな~」って思って(笑)。
——漢字やしね(笑)。一番簡単かな~と思ったら、みんなに「難しいぞ」って言われたんよね?
山本:「一番難しいぞ」って言われました(笑)。ぱっと出てくるのはそのくらいです。スポーツ科なので、スポーツに関係する教科とか多いから少しは助かるんですけど、普通の“THE・勉強”っていう感じの教科もあるんで。
——“THE・勉強”?そんな言葉、初めて聞いたわ(笑)勉強楽しい?
山本:いや、ぜんっぜん(笑)。
——じゃあさ、大学生活の中で楽しみって無いの?
山本:スポーツ科で、トレーニング演習という授業とかもあって、結構がっつり筋トレするみたいな授業で。
——(山本選手の細い二の腕を触りながら)がっつり筋トレしてんの?(笑)
山本:前よりはちょっと筋肉ついたなとは言われるんですけど(笑)。
——でも、細くて強い筋肉だもんね
山本:あ~、わかんないですけど。
——そこは「そうです」って言わな(笑)。でもさ、仲の良い友達とかと会うのは楽しみだったりしない?
山本:最初よりはしゃべる人も増えて。でも、友達と言っていいのかどうかわかんないですけど。
——いやそこは友達って言っとかないと(笑)。相手が「え?俺、友達って思ってたのに」ってなるやん?
山本:まあでも、とりあえずいっぱい話す人はできたんで。
——百人できた?
山本:いや、三十人ぐらい。
——おお、すごいやん!
山本:でも大学には人が結構いるんで。
——結構いるよ、そりゃ。みんな知ってるよ(笑)
ジャンプに関しては天才?
——お決まりの質問なんやけども。ダブルアクセルを一番最初に跳んだのはいつ?
山本:小四の秋か冬ぐらい、後半です。
——小四やったら早いほう?
山本:そうなんですかね、はい。でも、当時教えてもらっていた先生が他の選手の試合でいなくて、僕が自主練をやっていたときに初めて跳べたんです。それで、先生が帰ってきていつもどおり「やってみ?」って言われて、跳んだらクリーンで跳べちゃって、「いつの間に跳べたん?!」って。そういう思い出はありますけど。
——雑誌かなんかで読んだんやけど、「ジャンプに関しては自分は天才やって思う」って言ってたやん?
山本:言ってましたね~(笑)。
——そのときはもう自分で「やっぱり俺、やばいな」って思ってたの?(笑)
山本:いや、まあ、前の話ですけどね。他の人より難しいジャンプを跳びたいって思ってやっていて、何とか跳べていたので、そういった意味で「ああ跳べるな~」みたいな。
——特に苦労して時間かかって習得したってわけではなく、「やってみ?」って言われたらぱっとできてたんだ?
山本:うーん、でも、トリプルアクセルとかは結構苦労してました。
——トリプルアクセルはいつ跳べたの?
山本:中二とか、ですかね。
——中二?結構早いやん。だって、小四でダブルアクセル跳んでから四年でしょ?
山本:でも、練習で、ですよ。本番で跳べたのは中三でした。
フィギュアスケートは“感覚のスポーツ”
——ジャンプのコツみたいなんはあるの?天才から言わすとっていう(笑)
山本:え~天才じゃないですけど(笑)。でもみんな「タイミング」って言いますよね。
——タイミング?どこのタイミング?
山本:僕がやっていることというか、考えていることといえば…うーん、でもどうなんだろ。まあでもスケートは感覚なので、これっていうのは出てこないかもしれないですね。
——やっぱ天才はちゃうね(笑)
山本:でもみんなこう言うので。ほんとに“感覚のスポーツ”なのかな~とは思います。
——“感覚のスポーツ”ってかっこいいな
山本:いや、まあ、他の人が言っていたんですけど。
——あ、他の人が?(笑)誰が言ってたの?
山本:言っていいのかな(笑)。結構いろんな人が言ってますけど、身近だと、友野一希が言っていました。
——友野か(笑)。じゃあたぶん俺もこれ言い出すと思います、はい
仲の良い選手
——同期って誰がいるの?
山本:少ないんですよね、僕の同期。男子とかは全然いないぐらいで。KENJI先生の知ってそうな人なら、女子で三原舞依ちゃんとか。
——めっちゃ知ってるわ!みんな知ってるわ(笑)
山本:でもほんとに、数人しか出てこないんで。石塚玲雄くんって知ってます?
——知ってるよ!俺、振り付けしてたもん
山本:ほんとですか。たまにしか会えないんですけど、会ったら話します。
——じゃあ誰と仲いいの? 同期とか関係なく
山本:前にも言ったかな?山隈太一朗くん。
——太一朗くん。あの、ヨーロッパの俳優さんみたいな感じの男前(笑)
山本:そうですね(笑)。彼は、ほんとに小さいころから、それこそノービスのころからずっと同じ試合に出ていて、結構向こうに負けたりもよくしていたんですけど。同じリンクで練習していたときもありましたし、一緒に過ごしている期間は長いのかな。
——太一朗くんと何を話すの?
山本:最近だと、う~ん、すぐ出てこないくらいしょうもない話ですかね。まあごはんとかは行ったので。
——ごはん!何を食べるの?あんま聞くなって?(笑)
山本:いやいや(笑)。名古屋にある中京のNTC(ナショナルトレーニングセンター)に太一朗が週末に来たりするので。その近くに中華屋さんがあって、そこで唐揚げ定食を食べていました。
——太一朗くん、唐揚げ定食を食べるんや(笑)
山本:「コスパがええね~ん」ゆうて食べてました(笑)。
——知らんがな(笑)
2015 世界ジュニア 宇野昌磨選手と出場
——世界ジュニアで、宇野昌磨くんと一緒やったよね?そのときの思い出は?
山本:世界ジュニアもそうなんですけど、ずっとジュニアで同じ試合に出ることが多くて、ほんとにいい刺激になっていました。僕が跳べていなかった4回転も、確率が悪かったトリプルアクセルも、昌磨くんは跳べていたので、僕もそういうものを跳べるようにならなきゃって。ほんとにいい目標があって、シーズンを通してずっと追いかけていけたので、僕が結果を出せたのはそういうところにも理由があるのかなと思います。
——存在が大きい?やっぱり「負けたくない」とかそういう気持ちも出るよね。「いいところを盗んで」とかさ
山本:そうですね。
——でも、世界の舞台の表彰台に立って、手応えとか感じたんじゃないの?
山本:そうですね、でもそういうところを狙っていかなきゃとは思っていたので。まあ終わったときは単純に喜んでいました。
——「やっぱり天才やな」って?(笑)
山本:いえいえ、それは全然(笑)。
——それはもう、ちっちゃいときに言ってただけなんだ(笑)。大きくなってくると、やっぱり「難しいものは難しい」ってなってくるもんね
山本:はい。
絶好調のシーズン中に足首を骨折
——そして次のシーズンも、リレハンメルユースオリンピックで優勝?
山本:はい、ぎりっぎり。
——すごいな。でもそのシーズンに、足首を骨折したん?その時のこととか、覚えてる?
山本: ああ、覚えてます。
——大きいケガは初めてやったの?びっくりした?
山本:びっくりというか、単純に痛すぎました。
——リンクで?
山本:はい、練習中です。
——あ、そっか。で、もう動けへんぐらいになった?すぐに病院に行って?
山本:はい、玄関を上がるのも先生に助けてもらって、靴を脱ぐのも痛くてもう。ちょっと動かすのも痛かったので、何とか脱がしてもらって。車までも担いでもらったりとか。大変でした。
——で、夏にもくるぶしを疲労骨折したの?
山本:同じところを、また少し痛めたみたいな感じで。
——今はもう大丈夫なん?
山本:今はとりあえず、悪化はしてないです。
——あ、ほんと。そのケガがあるときって、シニアに行く予定にしてたでしょ?結構、なんか、きつかったんじゃないの?「ケガしてるし」「焦るし」とかさ
山本:一番最初は、ほんとそういうのも初めてで、結構モチベーションもしっかりあって、気持ちも大丈夫で練習とか頑張ろうって感じでできていたので、復帰も実際に早くて順調かなとか思ったんですけど。何回か痛めちゃって、ちょっと気持ちが薄れたかなーと。
——究極「スケート、ちょっともうやめようかな」みたいなことは考えたりしたの?
山本:もうほんとに、全然気持ちも入らないですし、実際歩くのも精いっぱいというか「歩いて痛いのにこれ大丈夫かな」とか考えすぎちゃうときもありましたね。
——そういう辛い時に支えになったものとかあるの?
山本:まあ一番に出てくるのは、家族の支えですね。
——やっぱり励ましてくれた?
山本:うーん、励ます感じではなかったですけど、意外と普通で、いつもどおりで。
——まあでもそうやって接してくれるのが、すごい気持ちが楽になったってこと?
山本:でもその時は微妙だった。後々考えたら、そういうのがよかったのかなって(笑)。
——なんやねん(笑)。後々考えたらよかったけど、そのときは「なんやねん、もうちょっと心配しろよ」みたいな感じ?
山本;なんか「ちょっとほっといてよ」みたいな(笑)。
——「ほっといて」なんや。だけどそりゃほっとけないよね。でもそのあと全日本にも出て、クープドプランタンっていう国際試合にも出て、ジャンプはちゃんとトリプルを跳んでるもんね
山本:そうですね。でももっともっと続けていく限りは、もうちょっとレベルの高いものを目指さなきゃなとは思ってます。
——ケガをする前と、治って復帰した後とで、自分のスケートっていうのは変わってる?
山本:ちょっと前までは、ジャンプに必死というか、ジャンプが跳べればいいって思っていたので。今は逆にそのジャンプがよくなくて、他に気を使えるから他を頑張れるんですけど。スピンだったり表現だったりスケーティングとかは、ちゃんと前よりは気を配れるようになったと思います。
——気を使ってる分、スケートが今めちゃめちゃ伸びるもんね
山本:うーん、でもジャンプがないから、他の人より簡単なのかなーとか。
——でもスケーティングって難しいよ。スケーティングの一歩がもう少し伸びたらいいなーっていうのができてるから、それは素晴らしいことやと思うけど
山本:ありがとうございます(笑)
——どういたしまして(笑)。いやーほんま、練習中にもうちょっとスピード落としたら?っていうぐらいやるもんね。壁にぶつかりそうなくらい
山本:そう言われますね。
——言われるんやったら直しなさい(笑)
一番印象に残った試合
——いろいろあった昨シーズンで、一番印象に残った試合はどの試合?
山本:単純に演技が良かった全日本選手権ですかね。まだジャンプは全然でしたけど、その他は一応やれることはできたかなってそのとき思えたので。全日本選手権は頑張ったかなって思います。
——ちなみに、これまでのキャリアを振り返って、一番嬉しかった大会ってどれ?
山本:嬉しいのはいっぱいあるんですけど、一番は…。
——いっぱいでええよ、いっぱいで!
山本:まあ全日本ノービスとか、優勝を何回かできたので嬉しかったですね。他は、ちょっと前だと世界ジュニアで3位になったのとか。でもあれはちょっと棚ぼたもあるんですけど。ショートで僕7位で、第3グループでしたし、フリーで最終グループの選手がちょっと失敗しちゃってずっと僕が上位にいれたって感じだったので。まあ結果的に、試合が終わった後に先生もすごく喜んでくれていたので、そういうのが記憶に残っていて。嬉しいなあって思いました。
——でもそれ棚ぼたじゃないもんね、普通の試合の結果やから。すごいと思うよ
山本:ありがとうございます。
——失敗する人もいるけれども、しない人もいるし、それで順位が決まるんだから。棚ぼたって言わなくてもいいよ、実力で獲ったんだよ
山本:はい。
——逆に、一番悔しかった大会は?翌年の世界ジュニアは骨折で出れなかったでしょ?そういうときはどうだったの?
山本:そのシーズン…っていうか、シーズンに入る前から、その大会を一番の目標にずっとやっていたので、それに出れなかったっていうのはすごく悔しかったです。
——そうやんね、出れへんっていうのも悔しいもんね。そりゃそうやわな
【次回エピソード放送予定】
9月25日 (火) 午後10:00~午後10:30
フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋 【山本草太 エピソード3】
詳しくはこちら
J SPORTS 編集部
9月4日(火)から、2014年11月に放送したエピソードにプラスして先日の現役復帰会見の模様を加えた 「~特別編~ 橋大輔選手エピソード1~4 」を再放送します。
4年前ソチシーズンを終えて“人生で初めて進路に迷ってる”と本音を語った橋大輔と、4年の歳月を経て競技会復帰の決意を語った橋大輔――。両場面ともに自身の想いを率直な言葉で存分に語ります。
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