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2月27日から、イタリアのミラノで世界ジュニア選手権が開催される。
この大会の最大の焦点は、ロシアの14歳、ユリア・リプニツカヤがタイトルを守ることができるかどうかだろう。今シーズン、シニアGP大会デビューを果たし、フランス大会で3位、中国杯で2位と好成績を収めた。GPファイナルは怪我のために棄権したが、柔軟性の高い体を持つ彼女の才能には多くの注目が集まっている。もしリプニツカヤが二連覇できたら、世界ジュニア女子として初の快挙となる。
彼女の最大のライバルは同じくロシアの14歳、ジュニアGPファイナルチャンピオンの、エレーナ・ラディオノワになると予想される。まだまだ体は小さいものの、将来が楽しみな女子たちだ。やはりロシアのジュニアGPファイナル銅メダリスト、アンナ・ポゴリラヤ、米国のコートニー・ヒックスらもメダル争いにからんでくるだろう。日本からは、ジュニアGPファイナル進出して全日本では銅メダルを獲得した14歳の宮原知子にメダル獲得の可能性が十分ある。そして16歳の本郷理華の活躍にも期待したい。
男子は、昨年度のチャンピオン、中国のハン・ヤンが出場しないため、ジュニアGPファイナルで銀メダルを手にした米国の18歳、ジョシュア・ファリスが優勝候補だ。同じく米国のジェイソン・ブラウン、ジュニアGPファイナルで銅メダルを手にした日野龍樹らも表彰台を狙う立場にいる。2012年銀メダリストの田中刑事は怪我のために出場を辞退し、代わりに出場する15歳の宇野昌麿の活躍も期待したい。カナダの天才少年といわれている14歳のナム・イングエンがどこまで成長しているかも、楽しみだ。
ペアでは、ジュニアGPファイナルチャンピオンのフョードロワ&ミロシキンが最有力候補になる。ジュニアGPファイナルに進出した中国のユー&ジン、カナダのパーディー&マリナロらも、表彰台を狙ってくるだろう。
アイスダンスは、ジュニアGPファイナルチャンピオン、ロシアのステパノワ&ブーキンがもっとも金メダルに近いチームだろう。ジュニアGPファイナル銀メダリストのフランスのパパダキス&シゼロン、米国のアルドリッジ&イートンらも、メダル争いに加わってくることが予想される。
田村 明子
盛岡市出身、ノンフィクションライター。1977年留学のため単身渡米し、現在ニューヨーク在住。長い滞米生活と語学力を生かして多様な方面で執筆活動を行う。フィギュアスケートは1993年からはじめ、これまで15回の世界選手権、3度の冬季五輪を取材。選手のみならず、コーチ、ジャッジ、ISU関係者など幅広い人脈を駆使して多面的な視点から執筆。著書に「氷上の光と影」(新潮社)他。
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