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フィギュア スケート コラム 2013年2月5日

全米フィギュアスケート選手権 レビュー

フィギュア通信 by 田村 明子
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ネブラスカ州オマハで開催された全米選手権も、1月27日無事終了した。

本大会の中で最大のサプライズは、ほとんどノーマークだったマックス・アーロンが男子の新チャンピオンになったことだろう。昨年度の全米ジュニアチャンピオンだった20歳のアーロンは、フリーで4回転サルコウを2回成功させ、初のタイトルをもぎとった。2位は、安定した演技を見せたロス・マイナー。3位は昨年度のチャンピオン、ジェレミー・アボットだった。現在、米国男子の世界選手権出場枠は2枠しかない。アーロンとマイナーの二人が、ロンドン世界選手権で、ソチ五輪の米国男子枠を取りに赴くことになった。

女子は昨年のチャンピオン、アシュリー・ワグナーがタイトルを守った。SPでトップにたったワグナーだが、フリーではいくつかジャンプミスが出て2位。GPファイナルのときに転倒して傷めた負傷から、まだ完全に体が回復していないのだという。SPで9位だったグレイシー・ゴールドが3回転の7回降りてフリー1位になったが、逆転には至らずに、総合2位となった。3位にきたのは、SPで2位だったアグネス・ザワツキーだった。SP3位だった長洲未来は、フリーではほとんどのジャンプに回転不足の判定がつけられて、11位に。総合7位に終わった。

アイスダンスでは、大方の予想通りデービス&ホワイトが5度目のタイトルを手にした。2位には2011年夏に結成したチョーク&ベイツが上がってきて、シブタニ&シブタニは3位だった。

ペアは、前年のチャンピオン、デニー&コフリンが欠場した中、キャステリ&シュネイピアが初優勝し、2012年NHK杯で4位だったシメカ&クニエリムが2位、ジャン&バーソロメイが3位となった。

代替画像

田村 明子

盛岡市出身、ノンフィクションライター。1977年留学のため単身渡米し、現在ニューヨーク在住。長い滞米生活と語学力を生かして多様な方面で執筆活動を行う。フィギュアスケートは1993年からはじめ、これまで15回の世界選手権、3度の冬季五輪を取材。選手のみならず、コーチ、ジャッジ、ISU関係者など幅広い人脈を駆使して多面的な視点から執筆。著書に「氷上の光と影」(新潮社)他。

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