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1月14日から、カナダのオンタリオ州ミシサーガでカナダ選手権が開催される。ノービス、ジュニアも含むこの大会のシニア競技は、18日金曜日からはじまる。
男子はパトリック・チャンが独走優勝をすることが予想される。1月9日、電話でメディア会見を行ったチャンは、今シーズンベストな滑りができていないことを認め、ソチGPファイナルの結果は自分が望んでいたものではなかった、と繰り返し口にした。夏の間に4回転サルコウ、4回転フリップも練習していたというチャンは、シーズンはじめに「カナダ選手権はこれらのジャンプを試してみる良い機会」と意欲を見せていた。だが電話会見では「今の状況では、4回転トウループをまずフリーで2回しっかり降りることを考える」と、着実性を優先させることを強調した。
2位、3位はケヴィン・レイノルズ、ジェレミー・テン、若手のアンドレイ・ロゴジンらの間で競われることが予想される。昨年のジュニアチャンピオン、ミッチェル・ゴードンのシニアデビューにも注目だ。
女子は、現チャンピオンのアメリー・ラコステと、スケートカナダで優勝してセンセーショナルなシニアデビューを果たしたケイトリン・オズモンドの二人がタイトルを競うことになるだろう。
アイスダンスでは、テッサ・バーチュー&スコット・モイヤーの独走優勝が予想される。ケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェは、ウィーバーの負傷により欠場となった。ギレス&ポワリエ、ラルフ&ヒルなど若手たちがどこまでの演技を見せるかも注目だ。
ペアは今季のGPファイナルで4位だったデュアメル&ラドフォードに、NHK杯で2位だったムーア=タワーズ&マスクビッチがどこまで迫ることができるかが、焦点になると予想される。以前のパートナー、ブライス・デイヴィソンと2008年世界選手権3位に入ったこともある、ジェシカ・デュベとセバスチャン・ウルフは、1月9日に競技から引退することを発表した。今シーズンGPシリーズの欠場の原因にもなった、デュベの右足の負傷による決断だったという。
田村 明子
盛岡市出身、ノンフィクションライター。1977年留学のため単身渡米し、現在ニューヨーク在住。長い滞米生活と語学力を生かして多様な方面で執筆活動を行う。フィギュアスケートは1993年からはじめ、これまで15回の世界選手権、3度の冬季五輪を取材。選手のみならず、コーチ、ジャッジ、ISU関係者など幅広い人脈を駆使して多面的な視点から執筆。著書に「氷上の光と影」(新潮社)他。
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