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4月29日の女子SPでは、1年ぶりに試合に出てきたキムヨナに注目が集まった。「ジゼル」の新プログラムをお披露目したキムは、出だしの3ルッツでステップアウト。だが咄嗟に、続いたステップからの3フリップに2トウループをつけてコンビネーションにした。ミスはあったものの、高いコンポーネンツマークを得て65.91でトップにたった。「すでに五輪も世界も制したのに、どんな理由で試合に戻ってきたのか」と会見で記者に聞かれると、「新しいプログラムをファンに見せたかった」と笑顔で語った。
安藤美姫は映画「ミッション」のサントラで、3ルッツ+2ループなど、ミスなくまとめた演技を滑りきり65.58で僅差の2位に。「SPはミスなく滑ることが大切なので、3+3ではなく3+2にした」と会見で語った。
3位は地元の盛大な応援を受けながら、トウループの3+3コンビネーションなど、ノーミスで滑りきって61.62を手にしたキセニア・マカロワだった。
浅田真央は、少し緊張した表情で演技を開始した。当日の朝の公式練習では何度か転倒していた3アクセルだが、本番では耐えて降りた。だが回転が足らずにダウングレードとなり、コンビネーションの3フリップも回転不足で58.66の7位スタート。「今季はSPをよく練習してきたのに、練習で積み重ねてきたことを見せることができずに残念」とコメントした。
村上佳菜子は3+3トウループの二個目のジャンプが回転不足となり、最後の2アクセルの着氷が乱れるなど小さなミスがいくつかあって、54.86で10位スタートとなった。
田村 明子
盛岡市出身、ノンフィクションライター。1977年留学のため単身渡米し、現在ニューヨーク在住。長い滞米生活と語学力を生かして多様な方面で執筆活動を行う。フィギュアスケートは1993年からはじめ、これまで15回の世界選手権、3度の冬季五輪を取材。選手のみならず、コーチ、ジャッジ、ISU関係者など幅広い人脈を駆使して多面的な視点から執筆。著書に「氷上の光と影」(新潮社)他。
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