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フィギュア スケート コラム 2010年12月24日

【フィギュア通信】 GPファイナルとシーズン前半総括:ペア

フィギュア通信 by 田村 明子
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シェン&ツァオが引退し、ジャン&ジャン、川口&シュミルノフが負傷など、多くのトップチームが姿を見せなかった今季のGPファイナルでは、サフチェンコ&ゾルコーヴィと、パン&トンの一騎打ちとなった。

サフチェンコ&ゾルコーヴィは「ピンクパンサー」で新たな一面を見せて3年ぶりにファイナル優勝。当初は今シーズン休養を考えていたというパン&トンは調整が間に合わなかったのか、昨年ほどのレベルの演技が見せられずに2位に終わった。

3位は昨年度の世界ジュニアチャンピオン、中国のスイ&ハンが入った。まだ15歳と18歳という彼らをはじめ、ロシアのイリュシェチキナ&マイスラーゼ、バザロワ&ラリオノフなど、若手のチームが伸びてきているのが楽しみである。ロシア杯から競技に復帰した川口&スミルノフも、欧州選手権、世界選手権に向けてきっちりと調整をしてくることだろう。

代替画像

田村 明子

盛岡市出身、ノンフィクションライター。1977年留学のため単身渡米し、現在ニューヨーク在住。長い滞米生活と語学力を生かして多様な方面で執筆活動を行う。フィギュアスケートは1993年からはじめ、これまで15回の世界選手権、3度の冬季五輪を取材。選手のみならず、コーチ、ジャッジ、ISU関係者など幅広い人脈を駆使して多面的な視点から執筆。著書に「氷上の光と影」(新潮社)他。

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