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今季のGPシリーズは、フランス杯から開始された。初戦から、いきなり男女ともに元世界チャンピオンら強豪が出揃い、ペアもアイスダンスも五輪優勝候補が出場という充実した大会となった。
並み居る強豪たちを破って初戦優勝を果たしたのは、織田信成だった。SPフランツ・リスト「死の舞踏」のモダンアレンジではテンポの速い曲を最後まで小気味良く滑りきり、2位。フリーでは彼本来の明るいキャラクターを生かした「チャップリンメドレー」で愛嬌たっぷりの演技を披露。3回転を8回成功させ、SP1位だったトマーシュ・ベルネルを破って逆転優勝を果たした。優勝候補視されていたブライアン・ジュベールは、SP、フリーともに4回転などジャンプミスが目立って総合4位に終わった。
女子は、いきなり初戦から浅田真央とキム・ヨナがあたったことが注目された。今季から3ルッツ+3トウのコンビネーションを取り入れてきたキムは、フリーでジャンプを一つ抜かした以外はノーミスの演技で210.03という史上新記録の数値を獲得。独走優勝を果たした。SP2位だった中野友加里は、フリーでいくつか回転不足などがあり、総合3位に。浅田真央はSPで失敗した3アクセルをフリーではコンビネーションで成功させて、総合2位に上がった。
今回は優勝したキムと2位の浅田に、およそ36点の点差がついてしまった。だが五輪はまだ4ヶ月も先のことである。キムにとってこのまま4ヶ月調子を保って行くことは容易ではないはずだし、浅田は守るよりも追い上げて行くほうが得意な選手だ。それより点差よりも気になるのは、二人のプログラムの差である。キムのプログラムがSP、フリーとも若い娘らしい華やぎを感じさせることに比べると、浅田のプログラムは暗くて重く感じる。振付師兼コーチのタチアナ・タラソワは重厚な王者の演技を狙っているのだろう。だが浅田本来の、妖精のような軽やかなスケーティングの魅力を使わないのは惜しい気もする。
こうして初戦では3人の日本選手が全員メダルを獲得して、まずまずの成果を上げた。ペアでは世界王者のサフチェンコ&ゾルコーヴィが思わぬミスをおかして3位に終わり、ロシアのムホロトワ&トランコフが初優勝。アイスダンスは世界3位だったカナダのヴァーチュ&モイアが優勝した。まだシーズンは、始まったばかりだ。
田村 明子
盛岡市出身、ノンフィクションライター。1977年留学のため単身渡米し、現在ニューヨーク在住。長い滞米生活と語学力を生かして多様な方面で執筆活動を行う。フィギュアスケートは1993年からはじめ、これまで15回の世界選手権、3度の冬季五輪を取材。選手のみならず、コーチ、ジャッジ、ISU関係者など幅広い人脈を駆使して多面的な視点から執筆。著書に「氷上の光と影」(新潮社)他。
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