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ラグビー コラム 2026年10月31日

早稲田大学、全勝対決の帝京大学戦。カギはハイボールとディフェンス。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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今試合は最後尾から攻撃に参加するFB服部

徐々に下がっていく気温とは裏腹に、全国各地で高まるラグビーの熱を感じる季節となった。いよいよ後半戦に差し掛かった関東大学対抗戦。早稲田大学はここまで磐石の強さで全勝を重ね、被トライ数、失点数はともに対抗戦内で最少。

赤黒を身に纏った15人が敵陣を蹂躙する姿は、今季も早大が優勝候補であると、観衆に知らしめるかのようだ。今週末迎える第5節、好敵手・帝京大学との大一番も制し、「強い早稲田」を全国へ見せつけろ。

ラグビー 関東大学対抗戦 2026

前節、筑波大学に29-5で勝利した早大。前半は勢いに乗る筑波大を相手に苦戦を強いられ、チャンスをものにしきれない時間が続いた。ハンドリングエラーも重なり、筑波大に痛恨のファーストトライを献上してしまう。そのまま前半の40分は過ぎ、今大会初めて追いかける形でハーフタイムを迎えた。

流れを変えたい後半、1年生ながら『赤黒』の10番を背負い続けるSO(スタンドオフ)竹山史人(スポ1=神奈川・桐蔭学園)がゴール中央に飛び込み、反撃の狼煙をあげる。

スクラムで強みを発揮するPR前田

ブースターとして投入されたPR(プロップ)前田麟太朗(スポ3=神奈川・桐蔭学園)、後半からFB(フルバック)として出場した服部亮太(スポ3=佐賀工)らの活躍もあり試合は瞬く間に早大のペースとなった。後半だけで29点を挙げた早大が勝ち点6を獲得し、対抗戦首位の座を守り抜いた。

対する帝京大もまた前節、青山学院大学との1戦を88-0と快勝し勢いに乗る。安定したセットプレー、FW(フォワード)の破壊力と、BK(バックス)陣による得点力の高さは今年も健在だ。

上田倭楓がタクトを振る今季の帝京大BK陣はそれだけでも脅威だが、特筆すべきはルーキー林宙だろう。初戦の慶應義塾大学戦で対抗戦デビューを果たし、これまで全ての試合に先発出場し続けている。

181cmの長身を活かしたハイボール争いでは高いボール保持率を誇り、青学大戦でもファーストトライをハイボールキャッチから演出した。昨今のトレンドでもあるグラウンド中盤からのハイボール争いをどちらが制するかで試合の行方は大きく変わるだろう。

そして言わずもがな、森山飛翔主将、カイサ・ダウナカマカマの2人にも最大限の警戒が必要だ。前節の得点源となったモール、さらにはフェーズアタック中の両プレーヤーの破壊力は折り紙つき。仕留め切るディフェンスで、帝京大に普段通りのアタックをさせないことが非常に重要となるだろう。

先発に戻ってきたHO清水

続いて、今試合注目の『赤黒』の戦士を紹介する。まずは前節、後半終盤のみの出場で見事に試合を締めくくった清水健伸主将(スポ4=東京・国学院久我山)が、満を持してのスタメン出場を果たす。

縦に鋭く、そして強靭な帝京大FW陣を、清水率いる鉄壁で跳ね返すことが勝利への絶対条件。今年もあの雄叫びが秩父宮を揺らすことだろう。

そして、頼りになる副将たちの存在も忘れてはいけない。前述した通り、ハイボールに定評のある林を封じるには同じく長身の池本晴人(社4=東京・早実)しかいない。「相手の脅威になりたい」と研鑽を積んだ仕事人が、4年間の重みを勢いに乗るルーキーに存分に教えることとなるだろう。

松沼寛治(スポ4=東海大大阪仰星)はリザーブからのスタートだが、彼以上に相手にとって脅威となるリザーブはいない。輝かしいルーキー時代、過酷なリハビリ期間を乗り越え、大成した。松沼なら戦況をひっくり返してくれる、そんな期待を抱かせてくれる『赤黒』の雄からも目が離せない。

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春は1点差、夏は2点差での惜敗。臙脂(えんじ)と真紅のジャージーは今年もまさにしのぎを削る戦いを繰り広げてきた。試合内容、選手のレベル、その他何をとっても両校の間にある差は微々たるものであったと言えるだろう。

しかし、今季の勝敗を占う力試しとも言えた両試合は、どちらも帝京大に軍配が上がった。清水が語るには、「いつも通りの力を100%出したチームが優勝する」。隙を見せれば確実に得点に繋げてくる相手を前に求められるものは「一貫性」だ。

堅守を鉄壁に、昨年までは「良いアタック」であったものを「いつものアタック」に。そういったスタンダードの底上げは早大の激しいメンバー入れ替えに顕著にあらわれている。2度もそっぽを向いた勝利の女神を今度こそ振り向かせて見せる。

女心と秋の空、ようやくラグビーの季節にふさわしい空模様になってきた。征くぞ帝京大、春夏の借りはラグビーの聖地・秩父宮で返す。まさに総力戦、最後の冬を前に難敵を打ち倒し、『荒ぶる』への大きな一歩を踏み出せ。

文:堀内遥寿/写真:堀内遥寿、飯塚咲)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP、»Twitter、»Facebook

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