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ラグビー コラム 2024年7月1日

ハカの中のハカを舞う ~JAPAN XV 対マオリ・オールブラックス第2戦を前に~

be rugby ~ラグビーであれ~ by 藤島 大
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エスニシティー。祖先、血縁、生活の様式や習慣、もちろん言語、あるいは信仰などにおける「わたしたちは同じ集団だ」という意識のことである。

いきなり学校の講義みたいで恐縮だが、いまマオリ・オールブラックスが来日しているので許してほしい。あの破壊的で清冽でもあるハカの中のハカ、ティマタンガを舞う黒いジャージィの「集団」は世にまれな「エスニシティーにもとづくスポーツの代表チーム」なのである。

ニュージーランドの先住民族であるマオリの系図をたどり認められた者が選考の対象となる。ちなみに今回のセレクターには、ジャパンの前HC(ヘッドコーチ)のジェイミー・ジョセフの名もあった。

JAPAN XVとの初戦は、スクラムをうまく組めず(桜の3番、為房慶次朗の大奮闘!)、反則を重ねながら、要所を締めて、36ー10の勝利を収めた。

自陣深くの守りで粘り、JAPAN XVがそこで勝負をかけたいモールを自由にさせず、敵陣の奥まで侵入するとスコアをものにして帰る。ここというところのスピードが格別だった。トライを狙うや、いきなりボールを速く動かす。それはパスだけでなく密集内や周辺でも同じだ。人間がひしめいていても、拾う、手渡す、いきなりのドライブ、楕円球はそこにじっとしない。

「JAPAN」は対イングランドから引き続き、速攻を仕掛けて防御を崩すもゴールラインをなかなか越えられなかった。「超速」を掲げる総攻撃に傾注する分、惜しくも得点できず一転、守勢に立つとすでに力は削られている。

赤白ならぬグレーとホワイトの収穫は「まだアマチュア」(エディー・ジョーンズHC)の15番、矢崎由高である。早稲田大学2年。再三のラン、なにより何度も球をさわる積極性で劣勢に未来を示した。

初キャップのイングランド戦では図太い走りを披露しながら、つなぎ切れなかったり、球を失うシーンもあった。昨年のワールドカップの4強が相手なのだから当然だ。よくやったけれど、なにもかもうまく運んだわけではなく、失敗にも学んだ。

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