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千北キャプテン(左)と横尾HC
HCには早稲田大学のOGの横尾氏が就いた。15人制、7人制の代表を12年ほど選ばれていた名選手だった。チームは現在、上井草を中心に週4回練習をしており、ANAに務めている横尾HCが仕事で来られないときは、ワセダクラブのコーチに指導を頼んでいる。
横尾HCは兄の影響により、松戸ラグビースクールで競技を始めて、國學院久我山中学・高校で男子とともにラグビーを続けて、日本代表まで登り詰めた経験を持つ。「今回、ご縁をいただいたのは日本代表の肩書きではなく、小学校1年から男子の環境の中で、やりくりして、道を切り開いきたことが、きっかけだったと思います」。
「私の経歴からして、派手なプレーをする選手ではなかった。達成する目標に対して地味なプレーを要求していますし、そういう練習メニューを組んでいます。そういう部分は早稲田の男子にも感じられるので大事にしていきたい」。
4人の相談が部創設につながった
ラグビー蹴球部や、OBを動かしたのは『横河武蔵野アルテミ・スターズ』に所属していた千北佳英と寺谷芽生(ともに3年)、『Brave Louve』(ブレイブルーヴ)でプレーしていた國谷蘭(3年)と岡本美優(2年)の4人だった。
キャプテンの千北は、「なんで男子は入れて、私たちは入れないんだろうと思いました。なかなか環境が整っていない中、クラブチームは実績を上げることに重きが置かれていたので、教育の一環で、伝統のある早稲田でやるのは女子ラグビーの裾野を広げる意味でも大きな役割を担うと考え、部活でやりたいと相談して、一緒に動いていただきました」と経緯を説明した。
実際に部として、今年からの活動が認められたのは2月末のことだった。千北は「早稲田で日本一を目指します。このメンバーで、部活で新しい挑戦ができることにワクワクしています。早稲田を背負うという責任感を持ってやりたい」とコメント。
國谷は「3歳からワセダクラブでラグビーを始めたので、大学になって早稲田大学の部員として戻って来られてうれしい。いろいろな人が関わってくれたので、私たちの代で途切れることなく、高校生が憧れるようなチームになれるように、みんなで頑張っていきたい」と語気を強めた。
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