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ラグビー コラム 2024年3月18日

【ハイライト動画あり】リーグワン最多3万4568人が見届けた大熱戦。トヨタヴェルブリッツ×東京サントリーサンゴリアスは「1点差」決着!

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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この記録だけを見て、SOバレットが蹴ったボールがポストに弾かれる、追いかけていた途中出場の山口修平が捕球する、そのままインゴールへ――。

そんな夢のようなプレーが起きたことを想像できる人は多くないだろうが、実際に起きてしまった。

トライ後のSOバレット、その驚嘆と歓喜の入り交じった表情が、どれほど珍しく、かつチームに貴重なトライだったかを物語っていた。

もしもこのまま決着していたら、プレイヤー・オブ・ザ・マッチ(POTM)の最有力候補は山口だったろう。しかし実際のPOTMはサンゴリアスの斎藤直人だった。

79分56秒。

まさかの展開で6点ビハインド(32-38)を負ったサンゴリアスのキックで、リスタート。ここでヴェルブリッツはボール確保でタッチへ蹴り出せばノーサイド。

ここでLOホッキングスが競り合い、値千金のターンオーバー。敵陣で連続攻撃。直後にサンゴリアス呉季依典がヘッドコンタクトでダウン。

ヴェルブリッツは痛恨のイエロー(その後レッドにアップグレード)。反則から自陣に押し込まれて窮地となり、ラストは敵陣ゴール前スクラムで猛プッシュ。

ここ一番での会心のスクラム・ペナルティで、SH斎藤がパスダミーからインゴールへ。渾身のガッツポーズを決めた。

「ゲームが終わった後に足が攣るくらいのタフなゲームでした」

そう漏らしたのは、いつも気丈なサンゴリアスの田中監督だ。

「こういうゲームを最後まで諦めず、勝つことを信じて戦った選手を誇りに思います。これが東京サントリーサンゴリアスのカルチャー。これを選手が体現して、若い選手に残していくゲームになりました」

ヴェルブリッツのNO8姫野主将は、開口一番は「すごく残念です」と無念を滲ませた。

それでも「良い場面もありました。前半はゲームをコントロールができました。前回ボールを簡単に失っていましたが、ゲームコントロールしながら敵陣でプレーすればスコアを取り切れました」

3万4568人に最高のシーソーゲームを届けた両軍。

5勝5敗となって7位となったヴェルブリッツは、サンゴリアスに肉薄する地力は証明した。次戦の相手は勝点4差で追走している8位静岡ブルーレヴズだ。

プレーオフ進出へ向けても大きな8勝目となった3位キープのサンゴリアス。次戦はふたたびタフな相手。5位の横浜キヤノンイーグルスだ。

文:多羅 正崇
多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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