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キックに集中する廣瀬
1月13日、5年ぶりの日本一奪還に向け、昨年度王者・帝京大学と対戦。試合前の校歌斉唱では、明治大学のファンと心を一つに歌い、廣瀬組の最後の戦いが始まった。「選手たちやファンが大きい声で歌ってくれて、最後と思うと、結構くるものもあった」(左CTB/センター廣瀬雄也・商4=東福岡)。
試合が動いたのは前半3分。帝京大が、明大のミスからディフェンスのスキを突き、トライを挙げる。その後、明大もテンポの速いアタックで敵陣深く何度も攻め込むが、パスやラインアウトの乱れでチャンスをものにできない時間が続く。
一方で、国立競技場の空には雪とともに稲妻が光り、落雷の危険性から試合が一時中断。「キャプテンを中心にチーム(の意識)が下がらないように常に声をかけ合っていた」(左WTB/ウイング海老澤琥珀・情コミ1=報徳学園)。
再開後はすぐに、帝京大にトライを献上。だが、失点が続いた明大は反撃。35分、フェーズを重ねていき、左FL(フランカー)森山雄太(政経4=東福岡)のビッグゲインで一気に敵陣ゴールラインまで攻め込む。
最後は、FB(フルバック)池戸将太郎(政経4=東海大相模)のパスから右CTB(センター)秋濱悠太(商3=桐蔭学園)がグラウンディング。「相手のプレッシャーある中でも、15番の将太郎さんがいい形でつないでくれたので、それをしっかり責任持って取り切れたところは良かった」(秋濱)。
その後、39分には相手のノックオンで敵陣22m付近でのマイボールスクラムのチャンス。そして左に走り込んだSO(スタンドオフ)伊藤耕太郎(商4=国学院栃木)のパスから海老澤琥珀がトライを挙げる。「12-14に迫ったトライだったので、『勝てるぞ』と思えるトライだった」(海老澤)。
前半終了後、明大は円陣を組んでからグラウンドを去った。「自分たちのアタックをしたら通用するのは結構話していて、敵陣でやってテーマに掲げた『オフザボール』のところをしっかり意識しようと話し合った」(SH/スクラムハーフ萩原周・商4=大阪桐蔭)。
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