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ラグビー コラム 2023年12月31日

年越しを果たした16校がベスト8を懸けて元日に激突。全国高校ラグビー大会 3回戦

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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大会連覇を狙う東福岡

東大阪市花園ラグビー場を中心に開催されている「花園」こと、第103回全国高校ラグビー大会。1月1日(日・祝)の3回戦は、第1・第3グラウンドでそれぞれ4試合ずつが行われ、ついにベスト8が出揃う。

◆第1グラウンドの試合予定(★:Aシード/☆:Bシード)

午前10:30 佐賀工業(佐賀★)vs. 目黒学院(東京第2)
午前11:55 中部大春日丘(愛知☆)vs. 國學院栃木(栃木☆)
午後 1:20 桐蔭学園(神奈川★)vs. 光泉カトリック(滋賀)
午後 2:45 石見智翠館(島根☆)vs. 大阪桐蔭(大阪第2☆)

夏に続く2冠を目指す佐賀工業

第1グラウンドでは、午前10:30キックオフの第1試合で、夏のセブンズ王者でAシードの佐賀工業(佐賀)に目黒学院(東京第2)がチャレンジする。佐賀工業は従来のFW(フォワード)の強さはもちろん、幼なじみのSH(スクラムハーフ)井上達木、SO(スタンドオフ)服部亮太(ともに3年)のハーフ団がBK(バックス)を引っ張る。目黒学院は2回戦で4トライを挙げたNO8(ナンバーエイト)ロケティ・ブルースネオル(1年)らのフィジカルで勝負したい。

午前11:55からの第2試合は中部大春日丘(愛知)と國學院栃木(栃木)のBシード同士の激突となった。中部大春日丘は、2回戦は対戦相手の高松北が棄権のため、これが大会初の試合となる。「姫野和樹2世」と呼ばれてきたキャプテンFL(フランカー)福田大和(3年)がチームを引っ張る。選抜大会4強の國學院栃木は固い守備を軸に、キャプテンSH小倉光希矢(3年)がリードする。

春の選抜を制した桐蔭学園が冬の王者に挑む

午後1:20スタートの第3試合は春の王者Aシードの桐蔭学園(神奈川)に光泉カトリック(滋賀)が挑む。2回戦、2年ぶりの花園となった桐蔭学園は、盤石の試合を見せて3回戦に進出。今季はNO8城央祐(3年)を中心にしたFWに力があり、スクラムも大きな武器だ。光泉カトリックはCTB(センター)上谷川和馬(3年)らの展開力で勝負したい。

第4試合も石見智翠館(島根)と大阪桐蔭(大阪第2)のBシード同士の対決となった。石見智翠館はNO8祝原久温(2年)、FB(フルバック)加島優陽(3年)らがおり、縦への推進力に長ける。大阪桐蔭はPR(プロップ)野村俊介、NO8上野凌大(3年)らを中心とした平均体重100kgを超えるFWが武器だ。

◆第3グラウンドの試合予定

午前10:30 流経大柏(千葉)vs. 天理(奈良)
午前11:55 茗溪学園(茨城☆)vs. 大分東明(大分☆)
午後 1:20 報徳学園(兵庫☆)vs. 東海大大阪仰星(大阪第3☆)
午後 2:45 名護(沖縄)vs. 東福岡(福岡★)

関西大北陽に勝った天理

第3グラウンドでも4試合が行われる。午前10:30に始まる第1試合はともに2回戦でシード校を倒した流経大柏(千葉)と天理(奈良)が激突する。流経大柏はセットプレーの強さとキャプテンCTB阿部煌生(3年)らの個人技で勝負する。天理は伝統的にディフェンスが強く、FWもHO(フッカー)内田涼(3年)・FL内田旬(2年)兄弟を軸に、まとまりあるモールも武器だ。

午前11:55にキックオフされる第2試合は茗渓学園(茨城)と大分東明(大分)のBシード同士の対決となった。伝統的に展開ラグビーを持ち味としている茗渓学園だが、今季は例年以上にFWも大きい。FWが作った隙を、キャプテンWTB森尾大悟(3年)ら中心に突きたい。大分東明はNO8ガロビィ・イオセフォ、CTBセニビツ・イリエサ(2年)ら、フィジー人留学生を中心に攻撃力が高い。

午後1:20に始まる第3試合は、報徳学園(兵庫)と東海大大阪仰星(大阪第3)の近畿勢のBシード同士の対戦となった。昨季準優勝の報徳学園は今季も展開ラグビーが持ち味。キャプテンSO菊川迪(3年)を中心にボールを動かす。東海大大阪仰星はどのポジションのスキル、判断に長けておりSO阪井優晃(3年)を中心に賢くボールを動かす。

名護は昨季王者にチャレンジ

午後2:45開始の第4試合はノーシードの名護(沖縄)が、連覇を目指すAシードの東福岡(福岡)に挑戦する。10年ぶりに3回戦に進出した名護は、アスリートのFB宮里快一(3年)を中心としたアタックで挑む。グラウンドを広く使うラグビーに長けた東福岡だが、今季はキャプテンNO8高比良恭介(3年)を中心に縦への推進力もあり、攻撃力は大会随一だ。

再びシードバックが起きるのか、ノーシード同士の対決はどちらが勝つのか、また、Aシード勢3チームがきっちりと勝利するのかなど、正月からみどころは尽きない。1月1日の大会4日目が終了してベスト8が出揃うと、各チームのキャプテンによって抽選が行われ、1月3日の準々決勝の組み合わせが決まる。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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