【ハイライト動画あり】早稲田大学、100回目の早慶戦を勝利で飾る。ラグビー関東大学対抗戦

気迫あるランで会場を沸せた早稲田FB伊藤

11月23日（祝）、ラグビー関東大学対抗戦の第6節、早稲田大学は宿敵・慶應義塾大学との伝統の一戦に臨んだ。第100回の早慶戦となる試合、東京・国立競技場には2万人以上のラグビーファンが足を運び、試合は大きな盛り上がりを見せた。

早大は、立ち上がりから20分までに、モールや持ち前の展開力で3トライを挙げる。慶大も意地を見せ、前半を28-14で折り返す。

後半は先にトライを獲得したが、ミスや慶大のキックにエリアを取られ、自陣でのプレーが続く。約30分停滞した展開の末、試合終了間際にNO8（ナンバーエイト）松沼寛治（スポ1＝東海大大阪仰星）がインゴールへ飛び込みトドメのトライ。歴史あるこの戦いを43-19で勝利を収めた。

序盤から早大は果敢に敵陣へ攻め込む。開始3分、FW（フォワード）とBK（バックス）が一体となった早大の展開ラグビーで試合は動いた。

10mラインからWTB（ウィング）矢崎由高（スポ1＝神奈川・桐蔭学園）がオフロードでLO（ロック）池本大喜（文構4＝東京・早実）につなぎ、大きくゲイン。そして、最後はフォローに来ていたSH（スクラムハーフ）島本陽太（スポ4＝神奈川・桐蔭学園）に渡り、先制トライを獲得した。

これで早大が流れを引き寄せる。前半9分、ゴール5m前のラインアウトからモールで勢いそのままに押し込み、FL（フランカー）安恒直人（スポ3＝福岡）がグラウンディング。続く20分にも、スクラムからの一次攻撃でFB（フルバック）伊藤大祐主将（スポ4＝神奈川・桐蔭学園）がトライを取り切り、21-0とリードした。

しかし、23分から慶大の反撃が始まり、早大は勢いを失う。SO（スタンドオフ）山田響の個人技に加え、慶大FWの意地の19フェーズアタックに耐えきれず、2トライを返された。このまま終われない早大は、42分に渾身のモールでトライを取り返し、28-14と後半へ弾みをつけた。

迎えた後半、またしても早大が試合を動かす。後半3分、相手のハイパントキックをフェアキャッチしたFB伊藤がすぐさま仕掛ける。伊藤の意表を突いた速攻に慶大は守備を整えることができない。