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ラグビー コラム 2023年8月17日

【ハイライト動画あり】先行許すも動じず。帝京、夏合宿初戦で天理に完勝収める。菅平練習試合レビュー。

ラグビーレポート by 直江 光信
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大学ラグビー 菅平合宿 2023 練習試合

【ハイライト動画】帝京大学 vs. 天理大学

後半、帝京は一挙にメンバーを入れ替えた布陣で登場。レギュラー奪取に燃えるフレッシュな選手たちが立ち上がりから果敢にボールを動かしてリズムを作り出し、戦力層の厚さを誇示する。そして迎えた54分、ターンオーバーボールをSH上村樹輝が判断よく裏のスペースに蹴り込み、みずからインゴールで押さえて36-14と引き離しにかかる。

しかし天理もここで引き下がらず、58分にターンオーバーからすばやく切り返して反撃。セオリー通りに逆サイド大外のスペースを攻略し、入替出場のWTBナイバルワガ・トマシが右コーナーを陥れる。続くターンで帝京に防御の裏をキックで破られトライを許したが、その後もファイティングポーズを崩さず、懸命に食らいついていく。

その姿勢が実ったのは、最終盤の76分だ。ひたむきなディフェンスから相手陣ゴール前でマイボールスクラムのチャンスを得ると、FW陣が強固な塊となって帝京パックを押し込み、ペナルティトライを奪取。最終スコアを43-28まで縮めて、フルタイムを迎えた。

余力十分ともいえる内容で、難敵との夏合宿初戦に完勝を収めた帝京。最大の焦点だったコリジョンのバトルで優位に立ち、相手の結束が緩んだ瞬間にたたみかける頑健な戦いぶりは、あらためてチームの充実ぶりを表すものだった。序盤に天理の勢いを受け、追いかける展開になったのは反省材料だろうが、まるで動じることなく堂々と盛り返した試合展開は、むしろ計り知れない底力を感じさせた。

前後半でメンバーが変わったためまだまだ全貌が見えない部分も多く、ここからさらにチーム力を伸ばしていくのはまちがいないだろう。今後は8月20日に早稲田大学、同27日に明治大学(いずれも13時キックオフ)と、今季を占う重要なゲームを控えている。実戦を重ねることでどのようにパフォーマンスを研ぎ澄ませていくのか、楽しみだ。

15点差での敗戦となったものの、天理も随所に持ち味を発揮して今季のチームのポテンシャルを示した。見事な集中力で機先を制し、引き締まった展開に持ち込んだことは、最後に奪ったスクラムトライとともに選手たちの自信になるはずだ。こちらも8月20日に明治大学、24日に東洋大学、27日には東海大学と好カードが組まれており、この敗戦からどう立て直していくかが注目される。

文: 直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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