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2019年のデザインを踏襲した新ジャージ
前回大会はフロントロー用、セカンドロー・バックロー用、バックス用と3種類のジャージーを用意したが、今大会ではFW(フォワード)用とBK(バックス)用と2種類を基本モデルとして開発された(フロントローはサイズで対応可能だという)。
ショーツ(パンツ)もリサイクル繊維を使用し、FW用とBK用を用意。ストッキング(靴下)も2本指だけでなく、5本指も選べるようになり、さらに内側に滑り止め効果のある糸、外側には特殊な樹脂をプリントし、両面からグリップ力を強化した。
「リポビタンD」のロコが入ったジャージー
2019年のジャージーは、日本代表チーム、ファンからも好評だったため、新ジャージー全体のデザインコンセプトは「兜:KABUTO」を継承し、吉祥文様(WAGARA)も同様に使用されている。ただ、赤の横縞は3本から4本となり、さらに丸首となり襟がデザインされた。
背番号のフォントも変更
さらにワールドカップ仕様のジャージーには開催国に敬意を込めて、フランス国花であるユリが「WAGARA」の中、中央にワンポイントで配置された。胸に「リポビタンD」のロゴが入ったバージョンは国内外のテストマッチで着用される。また、背番号のフォントも黒一色のフォントからやや変更された。
株式会社ゴールドウインのカンタベリー事業部長・日本代表ジャージー開発総責任者の石塚正行氏によると「糸の素材と生地の両面からチャレンジして、ラグビージャージーに必要な強度を達成し、軽量性や快適性も2019年ジャージーを上回ることができた」と胸を張った。
同社によると耐久性はFW用は3.0倍、BK用は2.6倍と大幅に向上。軽量性は、FW用は19%、BK用は4%軽量化。快適性では、通気性でFW用は162%、BK用は40%向上。速乾性に関してFW用は19%、BK用は7%向上、汗によるべたつきも大幅に軽減されたという。
SO松田
新ジャージーを着て登壇した日本代表選手たちは、「ファンのジャージーが素材になったと聞いて、以前より責任を感じた」とSH(スクラムハーフ)齋藤直人が言えば、SO(スタンドオフ)松田力也は「ワールドカップが近づいてきたと感じた。ファンが着ていたジャージーが素材になって、より一緒に戦えていると思うし、(重さは)軽くなったと思うが、ファンの思いがつまったジャージーなので、そういった意味では重さを感じる」と話した。
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