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ラグビー コラム 2023年5月29日

【ハイライト動画あり】慶應義塾大、立教大との引き締まった攻防を完封で制す。関東大学春季大会Bグループレビュー

ラグビーレポート by 直江 光信
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ラグビー関東大学春季交流大会2023 Bグループ

【ハイライト】慶應義塾大学 vs. 立教大学

佐藤侃太朗(立教大学)

立教もすかさず反撃に転じ、46分にCTB佐藤侃太朗があざやかな縦突破からインゴールへなだれ込んだが、慶應の懸命のタックルにグラウンディングを阻まれトライはならず。するとこのピンチを守り切った慶應が、ふたたびゲームの主導権を握る。

試合を決める4本目のトライが生まれたのは54分。中盤で辛抱強くアタックを継続してゲインを重ねると、中央ラックからピックアンドゴーでCTB山本大悟が抜け出し、サポートしたHO中山がフィニッシュ。SO永山淳のコンバージョン成功でリードは26点に広がった。

61分にはラインアウトモールから右オープンに振って巡目に仕掛け、FB松田が見事な個人技で相手タックラーを振り切り自身2本目のトライをマーク。以降は多くのメンバーを入れ替えながらゲームをコントロールし、時計を進める。追加点こそ奪えなかったものの相手にも得点を許さず、31-0の最終スコアでフルタイムを迎えた。

この勝利で春季大会は3勝1敗となり、勝ち点を14に伸ばした慶應。攻め込まれても簡単にゴールラインを破らせず、ここという場面で集中力を発揮して得点を積み上げた戦いぶりは、FL出身の青貫新監督のカラーを感じさせるものだった。この日欠場のSO/FB山田響、NO8福澤慎太郎ら個の力で膠着状況を打開できるアタッカーが加われば、さらに得点パターンは広がるはず。Aチームデビュー戦で2トライと非凡なポテンシャルを示したFB松田も大きな期待を抱かせた。

今後は6月4日の早稲田大との招待試合(@岐阜・長良川競技場)を経て、6月11日に春季大会最終戦で筑波大学と激突する(@筑波大グラウンド、12時キックオフ)。春シーズンの締めくくりはその2週後の同志社大学戦(6月25日@静岡・草薙総合運動公園)だ。実力校とのタフな連戦を通してどのようにチーム力を伸ばしていくかが注目される。

立教大も結果的に完封負けを喫したものの、鋭いタックルでたびたび相手を押し返し、一体感あるアタックで何度も敵陣深くまで攻め込むなど、多くの見せ場を作った。さらに連携を深め、チャンスを仕留めきる決定力が高まれば、チームとしてもう一段上の戦いができるだろう。こちらも今後の成長が楽しみな存在だ。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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