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ラグビー コラム 2023年3月20日

【ハイライト動画あり】ワイルドナイツ、大勝で全勝堅持。ダイナボアーズも後半の追撃で意地見せる。ジャパンラグビー リーグワン、ディビジョン1第12節レビュー

ラグビーレポート by 直江 光信
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ジャパンラグビー リーグワン2022-23 ディビジョン1

【第12節ハイライト動画】三菱重工相模原ダイナボアーズ vs. 埼玉ワイルドナイツ

しかし大量リードでやや気が緩んだのか、あるいは攻め疲れか、ここからワイルドナイツが細かいエラーでチャンスを逃すシーンが増加。すると流れは、次第にダイナボアーズの側へと傾いていく。

自陣での長いディフェンスの時間帯をしのいで迎えた65分、ゴール前のラインアウトからモールを組み、一気に押し切って途中出場のHO安江祥光が右中間にトライ。さらに直後のキックオフからハイパントでテリトリーを進めると、同じく入替で登場しこれがデビュー戦となったFLティモテ・タヴァレアが、ブレイクダウンのボールを拾って約50メートルを独走する。ようやく観客席のサポーターが沸く場面を続けて作り、22-54とした。

勝負はほぼ決した状況だったが、ラスト10分もお互い意欲的に攻め合い、ワイルドナイツは74分にラインアウトからあざやかにBKのサインプレーを決めてFB野口竜司がトライ。ダイナボアーズも終了間際の78分、ラインアウトモールでゴールラインに迫ると、辛抱強く近場を攻め続けて最後はCTBカーティス・ロナがポスト左にねじ込む。61-29となったところで、フルタイムを迎えた。

これで開幕からの連勝を12に伸ばし、首位を堅持したワイルドナイツ。後半20分以降に相手の反撃を許した点は反省材料だが、前節の東京サントリーサンゴリアス戦から7人を入れ替えたフレッシュな布陣で9トライを挙げての大勝は、あらためて頭抜けた総合力の証といえるだろう。

シーズンも終盤戦に入り、5月中旬のプレーオフに向けてさらにパフォーマンスが研ぎ澄まされてきた印象も抱かせる。残り4節、実力者たちの相次ぐ挑戦を受ける中でどのようにチームを仕上げていくかが興味深い。

一方のダイナボアーズは今季7敗目で、入替戦圏となる10位まで後退した。序盤の5試合で3勝1敗1分けと好スタートを切ったものの、毎週のように強度の高いゲームが続く中で勝ち点を獲得しなければならないディビジョン1の厳しさを、ここにきて実感しているかもしれない。

今後もタフな戦いが待っているが、6位リコーブラックラムズ東京との勝ち点差は4で、自力で残留を決めるチャンスは十分残されている。次節、1巡目の対戦はドローだった9位静岡ブルーレヴズとの激突(3月26日14時キックオフ@IAIスタジアム日本平)は、両者にとって絶対に負けられない大一番となる。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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