人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2022年12月31日

ベスト16が元旦から激突。全国高校ラグビー大会 3回戦のみどころ

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
  • Line

3冠達成に挑む報徳学園SO伊藤

12月27日に大阪・東大阪市花園ラグビー場で開幕した、102回目の「花園」こと、全国高校ラグビー大会。年が明けて1月1日の元日、シード校同士の激突も含めた3回戦8試合が行われる。

◆第1グラウンド(★:Aシード ☆:Bシード)

10:30 報徳学園(兵庫★)vs. 國學院久我山(東京第1)
11:55 尾道(広島)vs. 長崎北陽台(長崎☆)
13:20 天理(奈良☆)vs. 石見智翠館(島根)
14:45 大阪桐蔭(大阪第2☆)vs. 東海大相模(神奈川☆)

第1グラウンドでは4試合が行われる。10:30からは、優勝候補の一角、Aシードの報徳学園に國學院久我山が挑む。春の選抜、夏の7人制を制して史上4校目の高校3冠を狙う報徳学園はの7人制のMVP、SO(スタンドオフ)伊藤利江人を始め、SH(スクラムハーフ)村田大和、NO8(ナンバーエイト)石橋チューカ、WTB(ウイング)海老澤琥珀(いずれも3年)ら、8人の高校日本代表を擁し、総合力の高いチームで、初戦となった2回戦も47-3で高鍋(宮崎)に危なげなく勝利した。

1・2回戦を危なげなく勝ち上がってきた國學院久我山は、キャプテンのHO(フッカー)清水健伸、LO(ロック)磯部俊太朗(ともに3年)らを中心としたセットプレー、SO(スタンドオフ)袖山遼平(3年)のゲームコントロールで勝機を見いだせるか。

勝利して喜ぶ尾道フィフティーン

11:55からは、ノーシードの尾道とBシードの長崎北陽台が対戦する。2回戦で常翔学園に31-30と競り勝ち、シードバックを達成した尾道はPR(プロップ)檜山蒼介(3年)、HO杉本天(2年)らのFWを軸としたセットプレーと、激しいディフェンスで再びシード校を倒したい。

初戦で日本航空石川(石川)に先手を取られながらも28-19逆転勝ちした長崎北陽台は、キャプテンのLO白丸智乃祐、FB(フルバック)亀川友哉(ともに3年)を中心に、前半からいい形で攻めてペースを握りたいところだ。

13:20からは春の選抜大会でも対戦し、10-10と引き分けたBシードの天理と1・2回戦を順当に勝ち上がってきた石見智翠館が花園でも激突する。天理はシード校として、HO松隈孝成、NO8太安善明(ともに3年)を軸としたモールと、伝統の展開ラグビーで勝ち切ることができるか。

石見智翠館は強固なディフェンスを軸に、FB田中稜也(3年)、WTB(ウィング)石川優陽(2年)ら走力の高い選手でトライを取り、春は引き分けた相手から勝利してシードバックを狙う。

決定力のある大阪桐蔭

14:45からは、大阪桐蔭と東海大相模の東西のBシード校同士が激突する。キャプテンのFL(フランカー)松岡風翔(3年)ら、FWのフィジカルを武器とする大阪桐蔭は、ペースを握ってSH須田龍之介(3年)らBK(バックス)で仕留めたい。

東海大相模は展開力で勝負

東海大相模はディフェンスで対抗し、キャプテンLO上村太陽(3年)を中心としたセットプレーで圧力をかけて、SO野口柊、CTB(センター)野口涼(ともに3年)の双子の兄弟を中心にスピードと展開力で相手を上回りたい。

◆第3グラウンド

10:30 中部大春日丘(愛知☆)vs. 佐賀工業(佐賀工業☆)
11:55 東海大大阪仰星(大阪大第3☆)vs. 國學院栃木(栃木☆)
13:20 流通経済大柏(千葉☆)vs. 京都成章(京都☆)
14:45 秋田工業(秋田)vs. 東福岡(福岡★)

武器のモールで押し込む佐賀工業FW

第3グラウンドでも4試合が行われる。10:30からは中部大春日丘と佐賀工業と総合力の高いBシード同士が対戦する。初戦はキャプテンLO物部耀大朗(3年)のハットトリックなど、64-0で名護を圧倒した中部大春日丘は、2回戦同様、フィジカルで前に出た後、スペースにボールを運びたい。

佐賀工業はSO服部亮太、FB井上達木(ともに2年)のキックを使い相手陣で戦い、190cm台のFWを4人揃えるラインアウトでプレッシャーをかけて試合を優位に進めたい。ともに総合力は高く、敵陣でプレーした時間が長いチームが勝利に近づくはずだ。

東海大大阪仰星のエースFB増山

11:55からは昨季の決勝の再戦、東海大大阪仰星と國學院栃木のBシード同士が3回戦で激突する。2回戦で大分東明のチャレンジを跳ね除けた東海大大阪仰星は、キャプテンのFL松沼寛治、FB増山将(ともに3年)ら昨季の経験者を軸に試合巧者ぶりを見せたい。

國學院栃木を引っ張るSO伊藤

一方の國學院栃木も、部史上最強の呼び声が高く、SO伊藤龍之介、FB青柳潤之介、PR木村陽太、スピードスターのWTB島崎聖弥(いずれも3年)らタレントも揃っており、伝統的にスクラム、モールも強く総合力は高い。お互い調子も上向きで、熱戦となること必至だろう。

モールを押し込む流通経済大柏

13:20からは、流通経済大柏と京都成章のBシード同士が対戦する。初戦は倉敷にやや苦戦した流通経済柏だが、キャプテンのLO中川功己、NO8小澤天、CTB加藤アディナン(いずれも3年)と個々にフィジカルの強い選手が揃う。

京都成章も総合力は高く、NO8森山飛翔、SO本橋尭也(ともに3年)を中心にセットプレー、伝統的に強いディフェンスで勝負したい。こちらも総合力の高い両チームだけに接戦が予想される。

Aシードの東福岡

14:45から秋田工業が優勝候補のAシード、東福岡にチャレンジする。東福岡は、初戦となった2回戦の開志国際(新潟)戦では、強固なディフェンスからキックを使って攻める今季の形を見せ、61-7と快勝した。SO高本とわ(3年)も復帰し、ゲームコントロールにも期待がかかる。

1・2回戦を着実に勝ち抜いてきた秋田工業は、キャプテンのSO鈴木颯太(3年)のゲームコントロールを軸にFWで優位に戦い、接戦に持ち込むことができるか。

元日に勝利し、ベスト8に進むチームはどこになるのか。なお、3回戦の8試合が終わった後、勝利チームのキャプテンによって1月3日の準々決勝の対戦カードの抽選が行われる。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ