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桐蔭学園を破り花園の切符をつかんだ 写真提供:東海大相模高校
神奈川の歴史が動いた。
12月27日(火)から大阪・東花園市花園ラグビー場で「花園」こと、「第102回全国高等学校ラグビーフットボール大会」が始まる。その注目校の1つが神奈川県代表でBシード校となった東海大相模だ。
東海大相模は神奈川県予選決勝で、春の選抜大会ベスト4で、昨季まで7大会連続で花園に出場していた「東の横綱」桐蔭学園を14-13で下し、2大会ぶり10回目の花園の切符を手にした。東海大相模は近年、2校出場できるなどの記念大会ではしっかり花園に出場してきたが、神奈川県で優勝しての出場は32年ぶりの快挙だった。
キャプテンLO(ロック)上村太陽キャプテン(3年)は「先輩たちが泣き崩れる姿をグラウンドやベンチから見ていました。先輩たちに『おまえら頼むぞ』と言われていました。(優勝して)桐蔭学園という大きな壁を越えましたが、そこに満足せず、課題を1つひとつ潰していって、花園優勝に向けて頑張っていきたい」と胸を張った。
三木監督(右)と津田コーチ
東海大相模に赴任し12年目、指揮官として10年目の三木雄介監督(45歳)、そして津田将FW(フォワード)コーチ(29歳)らが中心となって指導している。三木監督は、学生時代はCTB(センター)で、HO(フッカー)だった津田コーチともに東海大仰星、東海大学で活躍した経歴を持つ。三木監督は大学時代はキャプテンだった。なお、元東海大仰星の名将・土井崇司校長は不定期に、部活に見学に来て、監督らにアドバイスを送ることもあるという。
東海大相模は、すでに2020年度大会はオータムチャレンジで勝ち抜き、花園に出場してベスト16に入ったように三木監督の下で、FW、BK(バックス)一体となったアタックと組織ディフェンス、津田コーチの下でFWのモールの整備などをしており、関東でも実力のあるチームの1つとして知られていた。
桐蔭学園に14-13で競り勝った 写真提供:東海大相模高校
ただ、3年前は14-38、一昨季は9-22、昨季は17-19と予選決勝で桐蔭学園に敗れていた。だが、少しずつその差を埋めていたことも事実だった。新チームとなり、三木監督が今季のチームに対して、新たに積み上げたことは「はやく倒してはやく争奪する。タックルとセカンドマンレース(接点の寄り)、そしてジャッカルです」と話す。昨季まではラックをオーバーすることしかやってこなかったが、「手をかけてみよう」と年間を通して、ジャッカルの練習に取り組んだ。
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