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花園初出場を勝ち取った 写真提供:立命館慶祥
いよいよ12月27日(火)から大阪・東花園市花園ラグビー場で、「花園」こと、「第102回全国高等学校ラグビーフットボール大会」が始まる。全国の都道府県代表51校(東京、北海道が2校、大阪が開催地枠を入れて3校)が出場するが、唯一の初出場となったのが創部26年目の立命館慶祥(南北海道)だ。
南北海道代表と言えば、日本代表FL(フランカー)リーチ マイケルの母校・札幌山の手が昨季まで4年連続20回の出場を誇っていた。同地区の立命館慶祥にとって、「山の手に勝ちたい」は「花園に出場する」と同義だった。
立命館慶祥の松田祐一監督
「山の手に勝ちたい気持ちの方が強かったですね。ほとんどは山の手にどう勝つか、から練習をスタートさせてきました。山の手さんのおかげで強くなった」と胸を張ったのは、松田祐一監督(43歳)だ。
同校でコーチを8年、そして監督に就任して7年目を迎える。札幌市出身で、札幌南高校ラグビー部OBで日本大学に進学。ラグビーは他大学の学生も入れる「早大ドンキホーテ」で続けた。ポジションはSO(スタンドオフ)だった。
部員は32名(3年14人、2年生13人、1年生5人)、マネージャーが7人の計39人。半数が系列中学校出身だが、高校から入部した生徒も含めて、ほとんどがラグビー経験者だという。
久保田主将(左)と高校代表候補の三浦副将
系列中学校出身のSO久保田慧主将(3年)と、唯一の高校日本代表候補であるCTB(センター)三浦遼太郎副将(3年)は、小学校時代は同じスクール(北海道バーバリアンズジュニア)に所属していた。全国大会(ヒーローズカップ)で、花園でも一緒にプレーした経験もあり、「一緒に山の手を倒して花園に行こう」と他の仲間にも声をかけて進学したという。
松田監督は「今の3年生はラグビーが好きな生徒が多くて、ただ好きではなく、勝ちたいという気持ちが強かった。そう思って真剣にやっている数が違った。だから一部ではなく、チームの声になって1つになっていった」といえば、主将のSO久保田も「3年生はやる気あって、ラグビーを楽しくプレーする選手が揃った」と話す。
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