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ラグビー コラム 2022年12月22日

同志社大学、年越しを懸け王者・帝京大学に挑む。ラグビー全国大学選手権 準々決勝

ラグビーレポート by 同志社スポーツアトム編集局
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梁本とともに第112代を牽引してきた西村

同志社としては、防御面で素早いリロードとダブルタックルを徹底したい。「ディフェンスでは1対1を作らずに2枚でディフェンスしていけるかが重要」(CTB/センター西村海音副将・同志社=商4)。1年間積み上げてきた前に出る防御は、幾度となくチャンスの芽を摘んできた。

対福岡工大戦でも、足首に突き刺さるタックルと素早いジャッカルで流れを掌握。この試合では後半25分までペナルティが1回と不用意な反則を減らし、粘り強く戦い抜いた。帝京大の武器であるラインアウトからのモールを未然に防ぐために、引き続き80分間規律を守り、我慢強く戦うことが求められる。

セットプレーで優位に立ちたい

セットプレーの攻防も勝敗に関わる重要な要素だ。ラインアウトでは190cm超えのLO(ロック)山川一瑳、本橋拓馬をはじめ、高さで勝負を挑んでくることが予想される。また、元PR(プロップ)の相馬監督の下、強化してきたスクラムにも自信を持っているはずだ。

同志社のスクラムの中心、山本

対する同志社も、リーグ中盤から戦列復帰したPR山本敦(常翔学園=社3)を中心とするスクラムで、重量で上回る相手にも引けを取らない。ラインアウトでも、身長差を速さとスキルで補い安定感を高めてきた。直近2試合のセットプレーを見ても、成功率はいずれも90%と数値に表れている。攻守の起点となる部分でどこまで拮抗した展開に持ち込めるか。準備期間でさらに磨きをかけ、決戦に挑む。

「自分たちはあの負けからスタートした」(NO8梁本旺義主将・常翔学園=社4)。なす術なく姿を消した2021年12月26日。そこから立ち上がった梁本組は多くの逆境を乗り越えて同じ舞台に戻ってきた。多くの選手たちが「戦う前に気持ちで負けていた」と振り返る昨年とは違う。

雪辱を果たしたいと梁本主将

「気持ちの部分で相手に絶対通用する、戦っていくことを意識していきたい」(梁本)。昨年の雪辱を果たすべく、全身全霊をかけ、王者に立ち向かう。因縁の再戦を制し、6年ぶりの年越しを決められるか。80分間自分たちの力を最大限出し切り、古豪復活への第一歩を踏み出せ。

文:勝部健人/写真:松井麻衣、勝部健人、浅川明日香、小野理紗(同志社スポーツアトム編集局)

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局は1978年に創刊された同志社大学唯一の体育会機関紙です。年6回の本紙の発行を軸に、号外の発行やHPの管理などをすべて学生の手で行っています。
公式サイト Twitter→@atom_doshisha

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