いよいよ対抗戦が開幕！いきなり激突「筑波大学×明治大学」プレビュー

「春シーズンは公式戦で1敗して、目指していた結果には届きませんでした。夏に成長して対抗戦に向かっていきたかったですが、その矢先に怪我にだったり体調のコントロールがうまくいかない部分もありました」

「しかしネガティブな状況をいかにポジティブに変えられるか――そこが本当に強いチームのポイントだと（チームに）伝えています。いずれ、8月の取り組みがあったからこそ成長できた、と振り返えられるようにしたいです」

公表された明大の先発15人は、4年生が3名（PR中村公星、CTB齊藤誉哉、WTB原口虎太郎）という布陣。残りは2、3年生だ。

FWは8名中6人が3年生。

スローイングに定評のあるHO松下潤一郎、帝京大A戦でもスクラムパワーを見せていたPR為房慶次朗。ラインアウト理論に長けたLO山本嶺二郎らだ。そして背番号8を託されたのはFW唯一の2年生、木戸大士郎。

ハーフ団は3年生コンビ。SH萩原周とSO伊藤耕太郎。CTB 廣瀬雄也（3年）も帰ってきた。そして最後尾はやはり傑出したラインブレイカーであるFB安田昂平（2年） 。注目の石田主将はリザーブに入った。

「我々（明大）としては、受けないこと。こちらがひたむきに闘わないと厳しくなります」（明大・神鳥監督）

モバイル性能と勤勉さが加わった令和時代の重戦車、ランナーたちは、難敵を相手にどんな戦いを披露するのか。

勝負の季節がやってきた。大学日本一へ向けて、若武者たちの本気がぶつかりあう。

文：多羅 正崇