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ラグビー コラム 2022年8月22日

ともに新体制で迎える8か月後の再戦。盤石の帝京大に対し、同志社大がどんなチャレンジを見せるか。菅平夏合宿練習試合プレビュー

ラグビーレポート by 直江 光信
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今回は早稲田戦から中2日で迎えるゲームで、さらに3日後の27日には明治大戦を控えるタイトなスケジュールでの戦いとなるが、学生随一の戦力を誇るチームにとっては、むしろ選手たちの絶好のアピールの機会といえるだろう。貴重なチャンスをものにするべく、出場するメンバーは意欲十分にゲームに臨んでくるはずだ。非凡なポテンシャルを秘めた逸材が数多くひしめくだけに、新星の台頭も楽しみにしたい。

対する同志社大は関西大学春季トーナメントを5位で終えた後、8月21日に夏合宿のファーストマッチで東海大と対戦。前半は一時リードする場面もあったが、後半最初の15分間に5連続トライを奪われ、19-58で完敗を喫した。1対1のシチュエーションでタックルを外されるシーンが多く、セットプレーでも終始圧力を受けて、テーマに掲げる運動量で動き勝つ展開へ持ち込む前に勝負を決められたという印象だった。

前年度選手権ベスト4の強豪からいきなり厳しいレッスンを受けた格好だが、全国トップクラスのフィジカリティと接点のプレッシャーをここで体感できたことは、チームにとって小さくはない意味があるだろう。ペナルティからのクイックリスタートで2トライを奪うなど、新たに取り組むスタイルのポジティブな部分が表れる場面も随所に見られた。求められるのは、あの重圧の中で自分たちのラグビーをやり切るたくましさ。こちらもこのあと中3日で早稲田大戦が組まれており、過酷なスケジュールの中でどう試練を乗り越えていくか、チームの真価が試される連戦となる。

それぞれのここまでの試合内容を振り返れば、帝京大の優位は動かない。同志社にとっては相手の強烈な圧力の中でいかに精度高くプレーを遂行し、ディフェンスの局面でしっかりと体を当てられるかが、タイトな戦いに持ち込むための前提条件となる。攻守の起点となるセットプレーの攻防も、ゲームの流れを左右する大きな要素だ。

また大型FWが前を向いてプレーする時間が増えるほど、帝京大の有利な展開になる。キッキングゲームにおける陣地のせめぎ合いと、フィールドポジションを踏まえた両校の試合の組み立てにも注目したい。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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