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今回来日の顔ぶれが発表された。選手は26名。フランスとイタリアのクラブ在籍の3名を除き、すべてウルグアイはモンテビデオのペニャロール所属である。先日、南米のスーパーラグビー、SLAR(スーパーリーガ・アメリカーナ・デ・ラグビー)を制したばかりだ。7人がノンキャップ。負傷やヨーロッパのクラブに拘束されて不参加の実力者も少なくないが、優勝クラブの単独編成に限りなく近く、その観点では備えはできている。
エステバン・メネセス監督は、アルゼンチン、ブラジル、チリ、パラグアイ、コロンビアのスーパークラブとともに構成されるSLARを勝ち抜いたペニャロールについて語っている。
「各チームの実力が接近、心技体のすべてにおいてハードだ。(略)多くの選手が台頭してきており、テロスのさまざまなポジションのベースが拡大されている」(URU)
ジャパン戦についてはこう述べた。
「強度に富んで、ダイナミックかつ攻防が速く、コンタクトの激しいゲームになると想像している」(同)
ウルグアイのラグビーの始まりには諸説がある。1865年にはモンテビデオの「市のクリケットクラブ会員によってプレイされていたと言われる」(『ラグビーの世界史』)。ただし「よりたしかな証拠によれば、英国人選手とウルグアイ選手のあいだで一八八〇年に試合がおこなわれた」(同)。協会設立は1951年1月。もっぱら英語の話者やカトリック系の富裕な学校とその卒業生のサークル内でスクラムは組まれてきた。
世界の強豪であった事実はない。ピューマやジャガーのごとく大物に襲いかかる隣国アルゼンチンとは異なり、おおむね体長30cm強のテロスのような存在だった。ただし弱虫とも違う。スクラムやモールは小岩のように固い。タックルを逃げたら、とたんにチームに居場所はなくなるだろう。国内の「小」の側(『大』はもちろんサッカーだ)であろうと自尊心は揺るがない。釜石の鬼気と歓喜を見たらわかる。
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