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ラグビー コラム 2022年6月13日

【ハイライト動画あり】雷雨中断で流れ途切れるも、試合の入りを制した早稲田が日大を振り切る。関東大学春季交流大会レビュー

ラグビーレポート by 直江 光信
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関東大学ラグビー春季大会2022

【ハイライト】早稲田大学 vs. 日本大学

早稲田大学 宮尾昌典

しかし早稲田もここで集中力を発揮し、持ち前のスピーディーな連続攻撃でチャンスを作り出す。辛抱強くボールを動かし続けてジリジリ前進すると、最後はHO佐藤健次→FL村田陣悟→SH宮尾とオフロードがつながってフィニッシュ。24-14とふたたびリードを広げて、前半を折り返した。

どちらが先に追加点を奪うかによって流れが決まりそうなムードの中で迎えた後半。先にスコアボードを動かしたのは、またしても早稲田だった。46分、ターンオーバーからのカウンターアタックでゴール前マイボールラインアウトの好機を得ると、シンビンで日大FWがひとり少ない優位性を生かしてモールを一気にドライブ。HO佐藤がグラウンディングし、31-14と引き離しにかかる。

だが日大もここから意地を見せ、鋭いラインスピードのディフェンスと強烈なコンタクトで早稲田の速い展開に対抗。相手を押し戻すビッグタックルを連発し、懸命に食らいついていく。アタックではWTB水間やCTBジョアペ・ナコ、FB普久原ら好ランナーが要所で力強い走りを見せ、たびたび早稲田防御をブレイクするシーンを作った。

中盤以降はお互いに疲労が蓄積する中で激しく攻防が入れ替わる消耗戦となり、試合は膠着したまま終盤へ。そしてようやくスコアが動いたのは79分だった。日大が早稲田陣22メートルライン付近でマイボールスクラムを獲得すると、BKのサインプレーで右大外を攻略。FB普久原のラストパスからWTB水間がコーナーへ走り切り、待望の追加点を刻む。

攻めあぐねる場面が続いた早稲田も続くキックオフでボールを確保し、連続攻撃から入替出場のWTB磯崎錬太郎がトライをマーク。すぐに点を返して底力を示したが、ラストプレーのゴール前でのマイボールスクラムはミスで仕留めきれず。36-21の最終スコアでノーサイドとなった。

いずれもBKに学生ラグビー界屈指のタレントを擁し、さまざまな局面でハイレベルなプレーが交錯したこの一戦。早稲田にすればゲームの入りの集中力で上回って大きく先行していただけに、雷雨による中断で勢いに水を差されたのは痛かっただろう。一方で、受けに回った時に相手のパワープレーや懐深いオフロードでたびたび防御を崩されるなど、課題があらためて浮き彫りになったのも事実だ。関東大学春季交流大会の最終戦を終え、NO8相良主将は「今週はディフェンスに取り組んできて、(成果を)出せた部分もあったが、後半キツくなってきた時間帯に出せなくなった部分もあった。まだまだ反省が多いと感じます」と実感を口にする。

一方の日大は今季2戦目ということもあって試合運びという点では未成熟な部分も見られたが、鋭い出足のタックルで早稲田のボールキャリアーを再三仰向けに倒すなど、防御面では随所に見せ場を作った。「ディフェンスで継続して前に出られたところは、いい我慢ができていたと思います。ただ、試合の入りとセットプレーは改善点」とFL平坂桃一主将。こちらは次週(対明治大学)、再来週(対大東文化大学)と春季交流大会2試合を残しており、ここからどのようにチーム力を向上させていくかが注目される。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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