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ラグビー コラム 2022年5月26日

誇りをかけたシーズン最終戦。ブレイブルーパス東京×スピアーズ船橋・東京ベイ、リーグワン3位決定戦プレビュー

ラグビーレポート by 直江 光信
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なお両チームは今季、3月19日の第10節で戦っており、この時はスピアーズが43-28で勝利している。多彩なアタックで6トライを奪って快勝したスピアーズは、いいイメージを持って今回のゲームを迎えられるだろう。もっともブレイブルーパスもこの敗戦を機にチームがまとまり、そこからの6連勝でプレーオフ進出をつかみとっている。2か月後に巡ってきた再戦の機会で、雪辱に燃えているはずだ。

東芝ブレイブルーパス東京スターティングメンバー

キックオフ48時間前に発表された登録メンバーを見ていくと、ブレイブルーパスは準決勝から先発を8人入れ替えた。HO森太志と右PRの知念雄がリザーブから繰り上がり、第2列はヒュー ・パイルが4番に入る。バックローでは前節途中出場のシオネ・ラベマイ徳永祥尭が両FLで先発。徳永はゲームキャプテンも務める。

HB団はSH高橋昴平がスターターを務め、松永拓朗がFBからSOに移ってコンビを組む。前節SOの中尾隼太は12番にシフト。バックスリーではWTB桑山聖生、FB豊島翔平の2人が先発入りを果たした。攻撃的なBKラインの中で、“オフロード・マスター”タマニバルをどのように使ってくるのかも楽しみだ。

クボタスピアーズ船橋・東京ベイスターティングメンバー

対するスピアーズの前節からの先発変更は、HOジャバ・ブレグバゼ、LOヘルウヴェ、WTB山崎洋之の3人。ブレグバゼをスターターに起用し、体重120kgのウヴェが4番に入ったことで、スクラムの推進力がスケールアップした印象だ。ベンチに控えるPRオペティ・ヘル、LOデーヴィッド・ブルブリングの起用法は、ゲーム展開を左右するひとつのカギとなる。

BKは負傷した木田晴斗に替わって山崎が11番に入った以外は、リザーブまで含めて同じ布陣となった。キャプテンの立川理道、オールブラックス48キャップのライアン・クロッティが並ぶCTB陣のミッドフィールドにおけるゲインライン争いは、試合の趨勢に直結する大事な要素だろう。準決勝はやや消化不良気味だったベストラインブレイカーのWTB根塚洸雅が、ここでどんなパフォーマンスを見せるかにも注目したい。

戦いの舞台は2か月前と同じ秩父宮ラグビー場(12時キックオフ)。21週間にわたるシーズンも、いよいよ今週末でフィナーレを迎える。気迫に満ちたクライマックスの激闘を、存分に堪能したい。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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