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ラグビー コラム 2022年3月17日

「無敗」埼玉ワイルドナイツに「名勝負メイカー」ブラックラムズ東京が挑む。ジャパンラグビーリーグワン第10節

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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世界的スターはいないがチームの一体感、レジリエンスで格上相手を接戦に引きずり込む。こちらには団結力、一体感という文化がある。

埼玉ワイルドナイツ埼玉スターティングメンバー

ワイルドナイツのメンバーが発表されており、先発では先週から15人中4人が代わり、FL福井翔大、CTBヴィンス・アソ。そして藤田慶和が初先発を飾る。

注目はやはり初先発する明治大学出身のFB山沢京平。2020年、副将だった4年次に右膝前十字靱帯を負傷し、大学ラストシーズンをピッチ外で見守る無念を味わった。

卒業後はファンタジスタとして知られる兄・拓也も在籍するワイルドナイツに入団。ついに高精度のキック、卓越したラン能力を持つ23歳が、出身地である埼玉でリーグワンデビューを飾る。

ブラックラムズ東京 スターティングメンバー

一方のブラックラムズ。

今季ワーストの56失点で敗れた前節(コベルコ神戸スティーラーズ戦)から、先発15人中8人を変えてきた。

フォワードにはキャプテンのHO武井日向が帰ってきたほか、LOデーモン・レエスアス、FL湯川純平、NO8ブレア・カーワンというハードワーカー達が先発入り。

バックスも4人変更となり、帝京大学卒のCTB濱野大輔、新加入のCTB池田悠希。そして中京大学卒のWTB西川大輔、FBには業師のマット・マッガーンが入った。

両軍ともにフッカーがキャプテンでありスクラム戦も楽しみだが、個性が光る司令塔対決にも注目したい。ワイルドナイツのSO松田力也と、ブラックラムズのSOアイザック・ルーカスだ。

ワイルドナイツのSOは高精度のキック、パスでチームを前進させるプレイメイカー。先週のトヨタヴェルブリッツ戦でも新ルール「50:22」の絶妙キックなど、日本代表の実力を随所で披露した。

対するブラックラムズのSOルーカス。アタッカー型の23歳は4兄弟の末っ子で、兄弟全員がラグビー選手。兄マットはブラックラムズ所属、次男ベンはマツダスカイアクティブズ広島に所属する。

ラン能力が図抜けており、クリーンブレイク11回はディビジョン1で首位。DF突破数も51回の首位で、こちらはサム・ケレビ東京サントリーサンゴリアス)ら3人いる2位の39回を大きく上回る。

体格は178センチ86キロであり、パワーで突破を量産しているわけではない。天才的とも言えるラインブレイク能力にぜひ注目してほしい。

昨季トップリーグではリーグ初戦で対戦し、55-14でワイルドナイツに軍配が上がった。約1年後の今、リーグワンでの対決はどんな結末を迎えるのだろう。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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