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ラグビー関東大学春季大会2021 Bグループ
【ハイライト】筑波大学 vs. 中央大学
19-3で迎えた後半も、筑波大は攻め続ける。後半3分、自陣から細かくボールを回し、WTB一口が左サイドを抜けて、ゴールライン手前へ。最後はCTB松島がステップを踏んで、インゴールに飛び込んだ。
その2分後にも、FBに回った植村陽彦(3年・茗渓学園)がトライ。33-3まで突き放した。その後、1トライ返されるも、筑波大の勢いは止まらず、セットプレーから、SH白栄が連続トライ。最終スコア、52-17で圧勝した。
2トライを決めた白栄
初先発だったSH白栄は「初スタメンで緊張した」が、ここまで先発出場した同じSHの鈴村淳史(4年・中部大春日丘)から「思い切ってやってこい」と声をかけられ、緊張がほぐれたという。「早いテンポでボールを出すという意識で、練習通りのプレーができた」と手応えを語った。特に2本目のラインアウトからのトライは、事前に準備してきたことが出せたものだった。秋に向け、両者のスタメン争いにも注目だ。
経験の浅い選手の勢いがより一層増す中、3試合すべてに出場した(2試合先発)ルーキーのSO堀は「高校での攻め方との違いに最初は戸惑ったが、(大東大戦後)シンプルなプレーを意識することができ、思い切ったプレーができた」と自身の成長を語った。今後は積極的に声を出し、チームを引っ張っていく存在になりたいと意気込む。
一方、試合状況に応じて的確にディフェンスの対応をすることや、セットプレーの強化などチームとしての課題もある。主将の松永は「春シーズンはハンドリングエラーや、ペナルティからの失点が目立った。課題を修正して、日本一になるまでの全ての試合を失点20点以下に抑えたい」と今後に向けて強い意志を示した。
敗戦の度にチームの課題を明らかにし、修正を重ねてきた春季大会。中央大戦では、FW(フォワード)が作ったスペースを利用して、BK(バックス)が攻めるというシンプルな攻撃をあらためて実行できたことが勝利のカギとなった。
秋に向けて、夏はさらにチャレンジを重ねて、課題を洗い出し、進化した筑波大の姿を見せてほしい。
文:車谷郁実(筑波大学新聞)/写真:筑波大学ラグビー部提供
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