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ラグビー コラム 2021年6月17日

【日本ラグビーを支えるスペシャリスト】ラグビー選手を救い、蘇らせる「ゴッドハンド」 アスレチックトレーナー佐藤義人さん

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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──実際に2015年のRWC期間中に負傷者を短期間で治したことはあったのですか。
「一つは大会前の堀江翔太の首ですね。手の指から腕にかけて麻痺が出て、手術はしましたが、RWCイヤーの4月の時点でも握力が戻らず、ラグビーができない状況でした。そこで、僕のメニューで徹底的に治すことになったのが彼との出会いでした。大変でしたけど、麻痺もなくなり、大会には間に合いました。RWC期間中はスコットランド戦でアマナキ・レレイ・マフィが前年に大怪我をしたのと同じ股関節を痛めました。車いすの状態だったのですが、次のサモア戦のメンバー入りするためには5日で治さないといけませんでした。堀江もスコットランド戦で足首を捻挫してしまって、本人は無理だと思うような状況でした。結局、2人ともサモア戦でプレーできました」

佐藤義人さん

──なぜ、選手自身も無理だと思っているものを治せるのですか。
「大きな受傷すると、安静にするのが通常のセオリーです。安静にすれば体を回復させるシステムが働きます。しかし、最大限には引き出されません。安静にすると体がトラブルのあった箇所を使わなくていいのだと認識をして休息に入ってしまうんです。体が全力で治しにかかるところにエネルギーを注げば、人間の体は治すシステムを持っています。骨格の位置、筋肉の位置を常時良いポジションにキープし、良い使い方をさせる。すると回復するシステムが良い回転をし始めるんです。それが通常より早く治る仕組みです」

──それは人の体を触っているうちに、分かってきたことなのですか。
「体の見方を教えてもらった師匠がいます。1+1=2、2×2=4というような、ゆるぎない部分が人の体の構造にもあります。その構造を真に理解した上で、どんな治療法を選択するかということになるのですが、一般常識を勉強したあと、師匠の視点を初めて目の当たりにしたときはショックを受けました。通常ではそのタイミングでは治らないはずの怪我が治ったのを見て、今までの常識を疑問視するようになりました」

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