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その明大は第5戦の慶應義塾大学戦でまさかの敗戦を喫したが、次節の帝京大学戦では修正力を発揮し逆転勝利。戦績を5勝1敗とし、優勝決定戦に臨む。13年ぶりの全勝優勝がかかる早大と、対抗戦連覇がかかる明大。両校の伝統、そしてプライドが激しくぶつかり合う。
接戦が予想された前節の早慶戦。早大の勝利を支えたのは規律の取れたディフェンスだった。
低く、鋭いタックルを武器とする慶大相手にトライを阻まれる場面もあったが、NO8(ナンバーエイト)丸尾崇真主将(文構4=東京・早実)が「アタックがだめならディフェンス、と立ち返る部分を持ち続けられた」と試合後に振り返ったように、我慢強いディフェンスで立ち向かった。
攻撃面でも『仕掛ける姿勢』を見せた早大は徐々に点差を広げ、最終スコア22-11で勝利。相手の圧力に屈せず粘り強いプレーで接戦を制し、早明戦に向けて弾みをつけた。
戦力も揃った。早慶戦ではケガの影響で欠場していたFL(フランカー)相良昌彦(社2=東京・早実)が復帰し、期待の新星である伊藤大祐(スポ1=神奈川・桐蔭学園)が対抗戦初出場。さらに、河瀬諒介(スポ3=大阪・東海大仰星)が今季初めてFB(フルバック)としてのスタメン復帰を果たした。
早慶戦にFBで出場した河瀬諒介
河瀬はトライを挙げるなどの活躍を見せ、その存在感を改めてアピール。万全の状態となり今節を迎える早大フィフティーンは、昨季の『日本一』をスタメンとして知るメンバーが8名残る、まさに盤石の布陣だ。
丸尾主将率いるFW(フォワード)陣が、ここまでの対抗戦で91%と高い成功率のラインアウトやブレイクダウンの強さでボールを維持し、BK(バックス)につなぐ。
トライゲッターのWTB(ウィング)古賀由教(スポ4=東福岡)や、安定感のあるプレーが持ち味のCTB(センター)長田智希(スポ3=大阪・東海大仰星)らを擁するBK陣は今年も高い得点力を誇り、『BKの早稲田』の名に恥じぬ仕上がりだ。武器であるフィールドを広く使った展開ラグビーで、明大のゴールラインを脅かす。
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