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6月13、16、23日に「JAPAN CUP 2018」が開催され、男女の日本代表が世界の強豪国と火花を散らす。男子は、ハンドボールを国技とするドイツが初来日し(統一前の東ドイツ、西ドイツでは来日あり)、徳島(13日)、東京(16日)で日本代表と2試合を戦う。
ドイツのハンドボール人気はヨーロッパでも随一を誇り、国内リーグの最高峰に位置する「ブンデスリーガ」は、1シーズンで約150万人を動員。上位カードとなると、1万人がアリーナを埋め尽くす。代表では世界選手権優勝1回、オリンピックでは2つのメダル(銀1、銅1)と輝かしい成績を持つ(統一後のドイツのみの成績)。一時、低迷する時期もあったが、2016年にヨーロッパ選手権を制覇し、再び世界のトップゾーンを走っている。復権にひと役買ったのが、現在、日本代表の指揮をとるダグル・シグルドソン監督だ。若手選手の抜擢、多彩な戦術で下馬評を覆しヨーロッパの頂点に立った。
来日するメンバーは世界のトップレベルで活躍する選手ばかりと、まさに豪華絢爛。その中でもとくに注目してほしいのが、左サイドのゲンスハイマーだ。現代最高のサイドプレーヤーとして数えられ、今シーズンのEHFヨーロッパチャンピオンズリーグでは92得点で得点王に輝くなど、名実ともに世界をリードしている。手首、ヒジの柔らかさを活かしたシュートは、サイドシュートの概念を変えたと言っても過言ではない。シュートの速さ、コースの正確さに加え、相手GKのタイミングを外す技にも長ける。日本ではなかなか見られないようなシュートでも、ゲンスハイマーなら難なく打ってくる。右腕から放たれる異次元のシュートをその目に焼きつけてほしい。
来年1月に世界選手権の開催(デンマークとの共催)を控えるドイツは、シグルドソン監督が去ったあと、若き指揮官・プロコップ監督を招聘。今年1月のヨーロッパ選手権では9位と振るわなかったが、依然、その実力は世界トップクラスだろう。
そんなドイツと日本代表はどこまで渡り合えるだろうか。シグルドソン監督のもと、国際大会初陣となった1月のアジア選手権では6位と低調な結果に終わったが、4月にオランダへ飛びトレーニングマッチを繰り返すなど、精力的に活動している。ワイルドカード(主催者推薦枠)での出場が決まった世界選手権まで、世界のトップとの真剣勝負は限られている。ドイツとの2試合で、次につながる光明を見出したい。
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