人気ランキング

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム一覧

モータースポーツ コラム 2026年2月24日

激闘の続き…2026年のスーパーフォーミュラがいよいよ始まる

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
  • Line

 

2025年11月、鈴鹿サーキットで行われたスーパーフォーミュラの変則3連戦。あれから月日が経った今振り返っても、“大激闘”と言っても過言ではないほど、たくさんのドラマが生まれたスーパーフォーミュラの2025シーズン。それから約3ヶ月…今年も、ここから“次なる日本一の座をかけた争い”が始まっていく。

2026年のスーパーフォーミュラは前年より1ヶ月ほど遅い4月初旬にモビリティリゾートもてぎで開幕となるが、それに先立ち2月25日(水)~26日(木)に鈴鹿サーキットでプレシーズンテストが行われる。実車を使用しても走行テストが厳しく制限されているスーパーフォーミュラでは、各陣営にとって非常に貴重な2日間となる。その前に、今シーズンの各チーム体制をおさらいしていこうと思う。

J SPORTS オンデマンド番組情報

上位3チームを中心に体制継続の上位陣、さらに激戦の予感

昨シーズン、各レースで優勝争いを繰り広げた上位チームだが、今年もドライバー体制に変更はない。TEAM MUGENはチャンピオンを獲得した岩佐歩夢がカーナンバー1をつける。先日、F1のVisa Cash App RBのリザーブドライバー継続も発表され、自身の最大目標であるF1ステップアップに向けて、負けられないシーズンに臨む。そのチームメイトは今年も野尻智紀。昨年は全体的に苦労する場面もあったが、今季は開幕戦からどのような走りをみせるのか、注目だ。

昨シーズン悲願の王者を獲得した岩佐歩夢(TEAM MUGEN)

岩佐に対して、昨年あと一歩及ばなかったダンディライアンは、今年も牧野任祐と太田格之進のコンビで継続参戦。チームタイトル3連覇はもちろんのこと、悲願のドライバーズタイトル獲得を目指す。昨年末のテストではトラブルに悩まされる場面もあったが、2人とも一発の速さは健在。2025年シーズンは2人とも最後に悔し涙を流したが、それを糧にして、さらに力強い走りが見られることだろう。

2023年、2024年とドライバーズタイトルを獲得してきたTOM’Sも体制を継続し、坪井翔とサッシャ・フェネストラズが参戦する。彼らにとっては王座奪還が最大の目標になるが、昨シーズン後半あたりからフェネストラズも調子を上げつつあるため、今年もトップ争いに絡んでくることは間違いなさそうだ。

この上位3チームの間に割って入ろうとしているのが、NAKAJIMA RACING。昨年の第10戦で初優勝を果たし、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したイゴール・オオムラ・フラガと、最終戦で2位に入った佐藤蓮も、今季は体制継続となる。昨年末の合同テストでも速さを見せており、この流れでいけば今季はトップ争いの常連になってくる可能性は十分にありそうだ。

J SPORTS オンデマンド番組情報

冬のテストでも好タイム連発、注目の移籍ドライバーたち

体制継続なチームがいる一方で、いくつかのチームではドライバー移籍にも注目が集まった。まずは、2017年のデビューからKONDO RACINGで走り続けてきた山下健太は、スーパーフォーミュラでは初めてとなるチーム移籍を経験。KCMGに乗り込むこととなった。昨年末の合同テストでも速さをみせていた。近年のKCMGの勢いと、SUPER GTでもチャンピオンを獲っている山下の実力などを考えると、今年は久しぶりの優勝も見られそうな予感だ。

そのKCMGから、今季はROOKIE Racingに移籍した福住仁嶺も昨年末の合同テストではトップタイムを記録するパフォーマンスを披露。SUPER GTと同じチーム在籍すると言う点も彼にとっては大きなメリットとなっているようだ。彼も今年は上位争いに絡んでくることは間違いなさそうだ。

そして、FIA-F2で優勝経験があり、昨年から日本のレースを戦うザック・オサリバンも、スーパーフォーミュラ2年目となる今年はチームインパルに移籍。早速、昨年末の合同テストからチームに合流してテストに臨んでいるが、2025年シーズンとは明らかに異なる手応えを感じている様子。KONDO RACINGでの1年目は、本人も相当苦労していそうな雰囲気があったが、このチーム移籍でさらにパフォーマンスが発揮されることになれば、上位争いはより激化していきそうだ。

また、今季はスーパーフォーミュラに復帰するドライバーがいるのもトピックスとなっている。まずは昨年8月に新規参戦表明を果たしたDELiGHTWORKS RACINGは、松下信治を起用。2024年以来のスーパーフォーミュラ参戦となる。

松下信治を擁して新規参戦するDELiGHTWORKS RACING

もう1人が笹原右京。年明けにKONDO RACING加入が発表された。当初は昨年序盤にアルピーヌのF1レギュラーを務めたジャック・ドゥーハンが乗るのではないかと噂されていたが、最終的に笹原を起用するかたちとなった。彼もスーパーフォーミュラで結果を残すことに対しては強い闘志を持っている。新天地でのレースとなるが、どういう走りをみせるのか、注目だ。

今年も国内外から注目のルーキードライバーが参戦

そして、今季も注目のルーキードライバーたちが、スーパーフォーミュラに初挑戦する。なかでも“次期F1候補”と呼び声が高いのが、KONDO RACINGに加入するルーク・ブラウニングだ。2023年にマカオGP王者であり、昨年はFIA-F2でランキング4位になった。さらにウィリアムズ・ドライバー・アカデミーのメンバーだったが今季はリザーブドライバーに昇格。早くも2027年のレギュラー候補として現地では名前も挙がっているという噂も聞く。

そんなブラウニングが、今季戦う舞台として選んだのがスーパーフォーミュラ。過去はピエール・ガスリーやリアム・ローソンなど、ヨーロッパで結果を残したドライバーが日本に1年やってきて腕をさらに磨き、F1レギュラー参戦のチャンスを掴んで行った。果たして、ブラウニングもその1人となるのか。注目である。

対する国内勢は、昨年のスーパーフォーミュラ・ライツでシリーズチャンピオンに輝いた野村勇斗と、ランキング3位の小林利徠斗がステップアップを果たす。特に小林利徠斗は、昨年の第3戦・第4戦のもてぎで代役スポット参戦を果たし、初めてのスーパーフォーミュラでありながらも力強い走りをみせた。今年はレギュラー参戦になるということで、どこまで上位に食い込むか、目が離せない。

J SPORTS 放送情報

久しぶりに復帰を果たすTEAM GOHには、元F1ドライバーであるアレックス・ブルツの息子チャーリーが参戦する。日本でのレースに集中するために、今季は御殿場に引っ越すとのこと。昨年末の合同テストとルーキーテストでは着実にクルマとコースに慣れていくというステップを踏んでいたが、開幕前のテストではどこまで攻めた走りを見せるのかも、見どころのひとつとなりそうだ。

そして、昨年10月にWRC電撃引退を発表し、次なる挑戦の場としてスーパーフォーミュラ参戦がアナウンスされ、大きな話題となったカッレ・ロバンペラ。早速、KCMGから昨年末の合同テストに出走したが、1回目のセッション終了後に発作性頭位めまい症(BPPV)を発症し、ドクターストップがかかってしまった。

注目を集めるカッレ・ロバンペラ

年明けの1月にはフォーミュラ・リージョナル・オセアニアに参戦し、Round3のRace1で3位表彰台を獲得したが、最終ラウンドは体調不良で欠場。フォーミュラカー転向を決めてから体調を崩す場面が多いのが気になるが、公式テストではどこまでタイムを上げてくるのか注目だ。

この他にも紹介しきれないほど注目のドライバーやチームはたくさんいるのが、今年のスーパーフォーミュラ。昨年も激戦だったが、それをさらに凌ぐ激しい戦いになることは間違いないだろう。

そのシーズンの行方を占う重要な機会となる2/25~2/26の鈴鹿公式テストは、J SPORTSで全セッション配信予定。ぜひ、ご注目いただきたい。

J SPORTS 放送情報

文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
モータースポーツを応援しよう!

モータースポーツの放送・配信ページへ