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モータースポーツ コラム 2026年2月19日

アスリートを支える信頼をモータースポーツで考える

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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フィギュアスケートのペア・フリーで【りくりゅう】コンビが日本初の金メダル獲得でメディアが沸きに沸いた先日の朝でした。
ショートプログラムでミスがあり5位と出遅れたが、そこからの大逆転。得点も世界歴代最高という快挙。演技が終わって二人が力を込めて抱き合った、その演技の素晴らしさと感動の瞬間に涙を堪えきらない方も多かったことでしょう。そして、言葉にできないほどの信頼関係も感じたことでしょう。

ペアの競技は、スケーティングの技術の高さは言うまでもなく、二人の絶対的な信頼によって行われる氷上のスペクタクル。得点が発表された時に再びのハグへコーチも交えた映像は、モータースポーツ、サーキットレースが終えて勝者がパルクフェルメのフェンス外で喜ぶチームのエンジニア、メカニックのもとへドライバーが駆け寄って嬉しさを共有する様が頭に浮かんだ。

フィギュアスケートのペアは、男性が女性を頭上に上げるリフトをはじめ、頭上や前方に力強く放ち男性が受け取り、女性がスピンしながら着氷するスロージャンプや片手だけを繋いで大きく渦を描くデス・スパイラルなど技を決める。これは、練習によって技の精度を上げるとともに絶対的な信頼がなければ完成されない。そしてひとつ間違えば、女性パートナーにケガをさせてしまう可能性が大きい。互いを信じていなければ絶対に演じられない。

一方モータースポーツの世界ではどうだろうか。
ドライバーがコクピットに収まり、スタートを切る。
エンジニアが考え、メカニックが整備してセットアップしたマシンは、走り出す前、走り出してからもドライバーはチームへの信頼をベースに自ら持てるスキルを発揮して周回して順位を争いゴールを目指す。
そして、ゴールラインを最初に通過し表彰台下のパルクフェルメへ。コクピットから降りたドライバーがマシンに手をかけて、そのパフォーマンスに感謝する。これはチームが創り上げてくれた最高のマシンへの信頼をあらわすアクションだ。そしてスタッフのもとへ。アスリートを支えるスタッフは、どんなスポーツにも存在する。モータースポーツの場合、マシンは多くのパーツで構成されていて、その全てが機能しなければ不具合が起こり、競い合うことすらできない。クラッシュした場合には、ドライバーの生死に関わるアクシデントを引き起こすこともある。
勝利を積み重ね年間の頂点に立つことを目指すドライバー=アスリートとそのチーム。春が近づき、2026年の国内モータースポーツシーズンが幕を開けようとする。今シーズンも、多くの信頼から紡ぎ出される様々なシーンを目の当たりにすることができることだろう。

J SPORTS 放送情報

文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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