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モーター スポーツ コラム 2025年11月12日

WECとWRCでのトヨタ祭りとマカオGP

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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2025 マカオグランプリ FIAフォーミュラリージョナルワールドカップは今週末に開催

先週末は、トヨタ祭りでした。

まずは世界耐久選手権(WEC)第8戦、バーレーン8時間レースのハイパーカークラスにおける1-2フィニッシュ。そしてLMGT3クラスでも優勝。

さらに世界ラリー選手権(WRC)第13戦、フォーラムエイト・ラリージャパンでも表彰台を独占。

私はJ SPORTSで放送および配信されたWEC番組のラストパートを担当させていただきました。

TOYOTA GAZOO Racingの7号車はポールポジションからスタートして一度も首位を明け渡すことなくゴールラインを切った。一方8号車は、ペナルティなどで一時は、大きく順位を落としながらも、追い上げてチームメイトに続いた。GR010は、このバーレーンのサーキットにマッチするマシン、さらに勝てる条件が整った結果、同サーキットにおける9連覇という金字塔を打ち立てた。
来シーズンに向けてEvoジョーカー規定を用いて空力面を改良したマシンのシェイクダウンはすでに行われていて、パフォーマンスアップが期待される。

さて、ここからは、今週末に行われる2025 マカオグランプリ FIAフォーミュラリージョナルワールドカップに向けて。

マカオグランプリといえば、世界各国から若手ドライバーが集合してF3の世界一を競うレースであるという認識を持っているモータースポーツファンも多いでしょう。F1ドライバーの多くがマカオで勝ち、モータースポーツ界の頂点であるF1に駆け上がって行った。1990年にはミハエル・シューマッハ選手とミカ・ハッキネン選手の一騎打ちとなる中、2台は接触し、ハッキネン選手がクラッシュをしてしまう。その結果シューマッハ選手が優勝を果たす。

さらにその一週間後に日本の富士スピードウェイで行われたインターナショナルF3リーグでもシューマッハ選手が優勝した。

と、ここまではかつてのお話。昨年からマカオグランプリは、F3ではなくてフォーミュラ・リージョナル (FR)車両で「FIAフォーミュラリージョナルワールドカップ」として行われています。

この「フォーミュラ・リージョナル(FR)」とは何ぞや?と言いますと、フォーミュラカーの国際的なカテゴリーにおいてF4とF3の中間として設けられ、2018年からアジアとアメリカでシリーズがスタートした。2021年からは日本でもスタートし、グローバル展開するフォーミュラシリーズとしては一番新しい。

各シリーズは、テクニカル規定に沿って作られた同一のマシンで戦う、つまりシャシーとエンジンはワイメイクであり、タイヤもワンメイクとなる。現在はマカオ以外ではヨーロッパ、北アメリカ、中東、ニュージーランド、そして日本でシリーズが展開されている。例えば日本のFRは、シャシーが日本のコンストラクター童夢のF111/3、エンジンはアルファロメオの1.8Lターボ、タイヤはダンロップという組み合わせ。一方マカオは、イタリアのコンストラクター、タトゥースのシャシーにアルファロメオのエンジン、タイヤはピレリという組み合わせである。

マカオは各国のチーム(エントラント)に対して招待枠が提示されて、基本的に2台が参加できるシステムとのこと。日本人ドライバーはTOM'Sから佐野雄城選手、鈴木斗輝哉選手の2名、その他海外のチームから中村仁選手、山越陽悠選手、加藤大翔選手、りー海夏澄選手、梅垣清選手の5名の、合計7名の日本人ドライバーが参加する。

文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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