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モーター スポーツ コラム 2025年11月6日

SUPER GT 2025 シーズンの終了と記録について

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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3連覇を達成したau TOM'S GR Supra

2025シーズン年のSUPER GTが終了しました。

au TOM'S GR Supraは、速くて、強かった。

J SPORTS オンデマンド番組情報

開幕前からチャンピオンの最有力。チームの総合力は、GT500クラスでは群を抜いていた。しかし、TOM'Sも常に盤石体制ではなかった。それが第7戦のオートポリス。前を走行する車両がコーナーでインカットを繰り返して巻き上げた土や草がターボチャージャーへ繋がるインテークのフィルターを詰まらせてしまった。これによってパワーが出なくなってしまって失速し、最終的にリタイヤとなってしまった。これは予想外のトラブルだった。

しかし2週間後の最終戦モビリティリゾートもてぎは、予選でポールポジションを奪取できなかったものの、決勝ではスタート直後からトップに立つとゴールへ邁進、史上初のタイトル3連覇を達成した。これは、大記録!

さて、ここからは、【人の褌】で書かせていただきます。

TOM'Sの記録も重要ですが、その他にも決勝日の11月2日に記録が更新されるものがあったのです。

それがGT300クラスの最年長チャンピオンと最年少チャンピオン、そしてGT500クラスの最年長チャンピオン。それぞれの記録が決勝結果次第で更新される可能性があった。これは、番組制作スタッフが過去のデータを掘り返して表を作ってくれました。ボクも一部不明な点などを手伝いました。

まず、GT300クラスの最年長チャンピオンの可能性は、グッドスマイル 初音ミク AMGの谷口信輝選手の54歳5ヶ月 15日。それまでの記録を5歳以上更新。一方最年少チャンピオンの可能性は、CARGUY Ferrari 296 GT3の小林利徠斗選手の20歳4ヶ月1日。こちらは2ヶ月の更新。そして、小林選手とパートナーのザック・オサリバン選手(20歳8ヶ月27日)の年齢を足しても最年少チャンピオンコンビ記録更新となる。

そしてGT500クラスの最年長チャンピオンは、最終戦決勝をポールポジションからスタートし、このレースで同クラスの活動を終えるKeePer CERUMO GR Supra・石浦宏明選手の44歳6ヶ月10日。約4歳の更新。
しかし、残念ながらこれらの記録は達成されることはなかった。

また、今シーズンでSUPER GTを卒業する松田次生選手と伊沢拓也選手のレース後のグランドフィナーレでセレモニーが行われ、とてもエモーショナルなエンディングでした。

最後にSUPER GTは、『SUPER GT Green Project 2030』によってカーボンニュートラルを推進しており、2030年までにCO2排出量の半減を目指している。これによって来年以降変化が現れるでしょう。

文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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