人気ランキング

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム一覧

モーター スポーツ コラム 2025年11月5日

2025年WRC第13戦フォーラムエイト・ラリージャパン2025 “最終戦ひとつ前のドライバータイトル争奪戦”

Mr.フクイのものしり長者 de WRC ! by 福井 敏雄
  • Line

ドライバーポイント1位のエバンス

今年のラリー・ジャパンは第14戦にサウジアラビアが追加されたため、最終戦ではなくなりました。昨年はヒョンデがマニュファクチャラーとドライバー両タイトル有利で最終戦を迎えましたがトヨタがマニュファクチャラー部門で逆転しタイトル4連覇を達成しました。ドライバーズチャンピオンはヒョンデのヌーヴィルが輝きました。

今年はといえば、ジャパンとサウジを残してトヨタのマニュファクチャラーチャンピオンが確定し、ドライバータイトルはトヨタの3人がヒョンデに対し有利に進めていますが、タイトル確定には至っていません。最終戦のサウジまでもつれるのではないでしょうか。

第12戦終了時のドライバーポイントは1.エバンス 247、2.オジェ 234、3.ロバンペラ 234、4.タナク 197、5.ヌーヴィル 166、6.勝田 110となっています。

ラリー・ジャパンは2004年に日本で初めての世界選手権が北海道帯広市をベースとして行われ、2008年に札幌市が中心となり2010年まで続きました。ちなみに2004年の優勝ドライバーは今年WRC2のタイトルを決めたオリバー・ソルベルグのお父さんであるペッター・ソルベルグでした。ソルベルグ一家は幼少のオリバーを連れて何度も来日し日本のファンから「オリバー君」と呼ばれ大人気でした。ちなみに北海道でのラリー・ジャパンはグラベル戦でした。

その後、2010年から10年以上のブランクを経て、2022年から再開したWRCジャパンは開催地を中部地方の愛知、岐阜両県をベースに4戦目の実施となります。

路面はターマックに変わり、ラリーコースは愛知,岐阜両県の三河山間地付近で狭い林道やこの時期特有のウエット路面や濡れ落ち葉によるグリップ変化に神経を使いながらの走行になります。昨年は最終日の競い合いでコースオフが続出しました。昨年までの豊田スタジアム内のスーパースペシャルステージが変更され、鞍が池公園、豊田市内、岡崎となります。

最後にシーズン終了が近づくと来年のカレンダー、選手の移動等の動向、新規参入メーカーの有無など話題が飛び交います。選手ではロバンペラやタナク、メーカーではランチアの参入などが注目でしょう。そして来年のラリー・ジャパンの開催時期が5月末になったことは大きなニュースだと思います。主催者は大慌てでしょう。

今シーズンの終盤戦ジャパンとサウジアラビアはメーカータイトルの縛りがなくトップクラスのドライバーたちが名誉をかけて競うことになりますが、ポイント上位3名が僅少差なので面白いところです。その中でエバンスだけが世界チャンピオン未経験者です。概要は下記の通りです。

SS本数 SS km Liaison km Total km
Thursday (11/6) 1 2.75 km 20.76 km 23.51 km
Friday (11/7) 6 108.30 km 272.67 km 380.97 km
Saturday (11/8) 7 121.91 km 198.01 km 319.92 km
Sunday (11/9) 6 72.38 km 126.23 km 198.61 km
Total 20 305.34 km 617.67 km 923.01 km

文:福井 敏雄

福井 敏雄

福井 敏雄

1960年代から欧州トヨタの輸出部員としてブリュッセルに駐在。1968年、トヨタ初参戦となったモンテカルロからラリー活動をサポート。トヨタ・モータースポーツ部のラリー担当部長、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)副社長を歴任し、1995年までのトヨタのWRC圧勝劇を実現させた。

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
モーター スポーツを応援しよう!

モーター スポーツの放送・配信ページへ