人気ランキング

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム一覧

モーター スポーツ コラム 2025年10月30日

SUPER GT 2025の大団円は第8戦で

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
  • Line

第7戦で2位に入ったNo.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT

“SUPER GT トークバラエティGTV”
のコメントで始まる番組。永年ボクが担当させていただいています。

SUPER GT 第7戦の直前に放送された回は、今シーズンでGT500クラスの活動を終える石浦宏明選手と伊沢拓也選手がゲストでした。二人の経歴や国内トップカテゴリーへの歩み、裏話をいつものようにトークバラエティならではの和やかなトーンで展開。そして次戦、オートポリス戦への展望、意気込みを聞いた。
そして、「オートポリスでは、伊沢選手のチームがチャンピオン争いを左右する存在だと思っているのですけど」と向けると、「そんなこと、あるわけないじゃないですか」と伊沢選手。
その時は、互いに笑い、その先は語らずに終えた。

J SPORTS オンデマンド番組情報

しかし、前戦のスポーツランドSUGOでのパフォーマンスを見れば、サクセスウェイトが半減するオートポリスでは、よりパフォーマンスがアップすることは容易に予想することができた。このところ好調なダンロップタイヤ。そしてホンダは、どうやら二機目エンジンに【魂(タマ)】を入れたらしい。終わってみれば、表彰台はホンダ車で独占され、伊沢選手のNo.64 Modulo CIVIC TYPE R-GTは、2位フィニッシュして15ポイントを獲得したが、これではチャンピオン争いに加わることは当然できない。
その一方で第7戦の上位陣の争いを引っ掻き回したことで思わぬ展開が巻き起こって、結果によっては第7戦でチャンピオンを獲得できたかもしれないポイントランキングトップのNo.1 au TOM'S GR Supraがリタイアしてノーポイント。チャンピオンの決定は、最終戦に持ち越しとなった。その他にもシリーズ前半戦では上位を常に独占状態だったNo.38 KeePer CERUMO GR Supraが4位に入って8ポイントを獲得するのがやっとであったり、auとチームメイトのNo.37 Deloitte TOM'S GR Supraがトラブルで突然失速したり、上位陣でアクシデントが起こった。

伊沢選手は序盤に第6戦のスポーツランドSUGOで優勝したNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Zの松田次生選手と競り合って接触し、押し出されたリアライズは、コースオフ、クラッシュしてフルコースイエロー(FCY)からセーフティカー(SC)が導入されてレースは仕切り直し。Moduloは、ドライブスルーペナルティを科せられて大きく順位を下げるが、中盤から2スティントを担当した大草りき選手が素晴らしい順位挽回で2位まで駆け上がった。これもホンダの【魂】の効果なのか。レース後にホンダ陣営に聞いてみると、燃費走行と速さをどう両立させるかが勝利への鍵だったという。その作戦を成功させたのが優勝したNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTだった。ホンダ陣営の活躍で2025年シーズンの大団円は、最終戦でランキング上位6位までのチームで演じられる。

最後になりますが、Moduloが2位に入ったことは、やはりチャンピオン争いを左右する出来事だったと思います。

文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
モーター スポーツを応援しよう!

モーター スポーツの放送・配信ページへ